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犬と会話できたら、もっとわかり合える|心を通わせるためのアニマルコミュニケーション入門

犬と会話できたら、もっとわかり合える|心を通わせるためのアニマルコミュニケーション入門

この記事で知れること

愛犬ともっと深くつながりたい方へ──
本記事では、アニマルコミュニケーターの役割から始まり、犬が本来持つ高いコミュニケーション能力、日常でできる信頼関係の築き方、スキンシップの方法、そして実際の体験談まで幅広く解説しています。また、アニマルコミュニケーターになるための道のりや、今後のペット共生社会に必要な視点にも触れ、心から犬と向き合いたい方にとって実用的かつ感動的な情報が満載です。

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アニマルコミュニケーターが教える|犬と心を通わせるコミュニケーション

「もっと愛犬の気持ちが分かったらいいのに」と感じたことはありませんか?
言葉を交わせない動物と暮らす中で、飼い主として最も悩むのが「この子は今、何を思っているのだろう」ということです。行動や表情から感情を推測するしかない犬とのコミュニケーションには、限界を感じる場面も多いかと思います。

そんな中で注目されているのが、「アニマルコミュニケーター」という存在です。彼らは、犬をはじめとする動物たちの“心の声”を読み取り、それを飼い主に伝える専門家です。テレビや雑誌、SNSなどでも取り上げられる機会が増え、「一度体験してみたい」「信頼関係のヒントが欲しい」と興味を持つ人が年々増加しています。

本記事では、アニマルコミュニケーターとはどのような存在なのか、なぜいま注目されているのか、そして犬が本来持っている素晴らしいコミュニケーション能力や、愛犬との絆を深める実践的な方法までを、わかりやすく解説していきます。

アニマルコミュニケーターとは?

アニマルコミュニケーションの定義と本質

アニマルコミュニケーターとは、人間と動物の間に立って、心のやりとりを通訳するような役割を持った人のことを指します。動物たちの声にならない感情や思いを、イメージ・感覚・直感的なメッセージとして受け取り、それを飼い主へと伝えるのが主な仕事です。

アニマルコミュニケーションは、一般的な“会話”とは異なり、言語を使わずに行われる非言語的コミュニケーションです。犬はもちろん、猫や馬、鳥など、あらゆる動物との対話が可能とされており、動物の写真や名前などを手がかりに心のチャンネルを合わせるという手法が用いられます。

このように聞くと特別な才能が必要な印象を受けますが、多くのコミュニケーターは「誰にでも可能なスキル」として学び方を公開しており、感性や集中力を高める訓練によって身につけられるものとされています。

科学とスピリチュアルの接点にある役割

アニマルコミュニケーションは、しばしば「スピリチュアルな領域」として語られることがあります。実際に、目に見えないエネルギーやイメージ、直感を使う点では、非科学的だと疑われることもあります。

しかし、近年では科学的な視点からもその効果や可能性が注目されています。たとえば、犬は人間の言葉を200語以上覚えられるといわれ、さらに声のトーンや表情、ボディランゲージを敏感に読み取る能力に優れていることが、多くの研究によって明らかになっています。

つまり、動物たちが人間の感情や意図を察知する力を持っていることは科学的にも認められており、アニマルコミュニケーションはその能力に“寄り添い”、人間側が動物の心をより深く理解するための手段として捉えられつつあるのです。

このように、アニマルコミュニケーターは「感性」と「観察力」、「経験」によって、科学とスピリチュアルの中間に立つような立場で動物との橋渡しを行っています。

なぜ今注目されているのか?

ここ数年で、アニマルコミュニケーターという言葉を目にする機会が急増しました。その背景には、社会の変化が大きく影響しています。

まず第一に、ペットが「家族の一員」として扱われるようになったことが挙げられます。単なるペットではなく、子どもやパートナーのような存在として、深い絆を築きたいと考える飼い主が増えているのです。

また、ペットの高齢化や慢性疾患の増加により、「動物の本音がわからないこと」が、飼い主にとって深刻なストレスとなるケースも増えています。たとえば「痛がっているのか、ただ眠たいだけなのか」「この行動は不満の表れなのか」といった疑問を解決する手段として、アニマルコミュニケーションが活用されることが増えてきました。

さらに、保護犬の譲渡が増える中で「過去にどんなことがあったのか」「なぜ吠えるのか、怯えるのか」といった背景を知る手段としてもアニマルコミュニケーターへの相談が注目されています。

インスタグラムやブログ、YouTubeなどのSNSでは、実際にコミュニケーターに依頼した体験談が共有されるようになっており、「驚くほど当たっていた」「行動の理由がわかって涙が出た」といった感動的なコメントが多く見受けられます。

このような体験を通じて、「心の通訳者」としてのアニマルコミュニケーターの価値が、少しずつ一般にも広まり始めているのです。

さらに「アニマルコミュニケーターとは」の詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください

アニマルコミュニケーターとは?初心者にもわかりやすく解説!

犬の驚異的なコミュニケーション能力

アニマルコミュニケーションが注目される背景には、犬たちが持つ優れたコミュニケーション能力が深く関係しています。人間にとっては「ただの動物」と思われがちですが、犬は非常に繊細な感受性を持ち、人間の感情や状況を的確に察知することができるのです。

この章では、犬が本来持つコミュニケーションスキルについて、科学的な側面を交えて詳しく解説していきます。

200語以上を理解する犬の言語認識

犬は人間の言葉を理解できると言われていますが、実際にどれほどの語彙力を持っているのでしょうか?有名な研究として、ドイツのマックス・プランク研究所が行った実験があります。この研究では、特定の犬が200語以上の単語を識別し、それに対応するおもちゃを正確に選び取ることができたという結果が出ています。

このような実験結果から、犬は単語そのものの意味を理解しているというより、「音」と「行動結果」を関連付けて学習していると考えられています。たとえば、「おすわり」「ごはん」「おいで」など、日常的に使われる言葉は、音の響きと行動、そして飼い主の反応を結びつけて記憶されているのです。

また、犬は繰り返し学習によって語彙を増やすこともできます。日々の生活の中で意識して話しかけることで、犬の理解度はどんどん向上していきます。つまり、犬との会話は一方通行ではなく、トレーニング次第で“対話”に近いものへと発展させることができるのです。

視線・指差し・声のトーンを読む力

言葉だけでなく、犬は人間の非言語的なサインを読む力にも非常に長けています。たとえば、視線を追いかける能力は非常に高く、人が何かを見つめている方向を察知し、そこに注意を向けることができます。

これは犬特有の社会性によるものであり、人間以外の動物(例:猫、鳥など)ではほとんど見られない行動です。人間の目線や指差しの動き、そして声のトーンから「これから何が起きるのか」「飼い主は今どう感じているのか」を理解しているのです。

実際に、飼い主が出かける前にバッグを持つと、犬が自らケージに入ったり、そわそわし始めたりすることがあります。これは、「バッグを持つ=外出=留守番」という一連の流れを記憶し、飼い主の行動を“先読み”している証拠です。

また、声のトーンの変化に対する感受性も非常に高いです。怒っているとき、優しく話しているとき、励ましているときなど、それぞれの声の違いを犬はしっかりと感じ取っており、それによって自身の行動を変えることができます。

群れの本能と高い社会性が生む理解力

犬のこのような高い理解力の根底にあるのが、「群れで生きる本能」です。犬はもともとオオカミを祖先とする動物であり、集団生活の中でリーダーの指示に従い、仲間との協調を保ちながら生きてきました。

そのため、人間と生活を共にするようになった現在でも、飼い主を「群れのリーダー」として認識し、その意図を理解しようと努力する傾向があります。これは他のペット動物には見られない、犬特有の強い社会性の表れと言えるでしょう。

さらに、犬同士の関係性を見ても、ボディランゲージや声のトーン、しぐさによって感情や立場を伝え合うコミュニケーション能力が非常に発達しています。この能力がそのまま人間との関係にも活かされているのです。

このように、犬は単なる“しつけ対象”ではなく、感情を共有し合えるパートナーとして、非常に高い潜在能力を持った存在です。アニマルコミュニケーションは、そうした犬の能力を最大限に引き出し、人と犬がより深くつながるための架け橋とも言えるのです。

アニマルコミュニケーターの実際の仕事とは

アニマルコミュニケーターの仕事は、単に動物の「気持ちを聞く」ことにとどまりません。飼い主と動物の間に立ち、双方の感情や状況を調和させる“心の架け橋”として、非常に繊細かつ奥深い役割を担っています。

ここでは、アニマルコミュニケーションの現場で実際に行われているセッションの流れや、通訳としての役割、そしてよくある誤解について解説いたします。

セッションの具体的な流れ

アニマルコミュニケーションのセッションは、オンライン・対面のいずれでも行われますが、近年ではZoomやLINEなどを活用したオンライン形式が主流となりつつあります。依頼者は、動物の名前、年齢、性別、写真などの基本情報を事前に提出します。

セッションは静かな環境で行われ、コミュニケーターが精神を集中し、対象の動物と“心のチャンネル”を合わせるところから始まります。このとき、深い呼吸や瞑想を行って、リラックスした状態を作り出すことが重要です。

つながりを感じたら、コミュニケーターは受け取った感情やイメージ、言葉として浮かんだメッセージを飼い主に伝えていきます。動物が見せる心象風景や体の違和感、飼い主に対する感謝、日常の困りごとなど、伝えられる内容はさまざまです。

時には、「最近の食事が合っていないかもしれない」「一緒に過ごす時間が減って寂しい」といった、具体的な生活の中の悩みが明かされることもあります。これにより、飼い主は自分の関わり方を見直すきっかけを得られるのです。

セッション後には、コミュニケーターからのレポートやアドバイスが送られることもあり、ペットとの関係性をより深く理解し、日常生活に活かしていくための貴重なヒントとなります。

通訳者としての立場と意義

アニマルコミュニケーターの最大の使命は、「動物の心を飼い主に伝える」ことです。しかし、単なる情報の伝達者ではありません。受け取った感情や言葉をそのまま伝えるのではなく、飼い主が理解しやすい形に“翻訳”するスキルが求められます。

たとえば、動物が「痛い」と感じているとしても、その痛みの部位や強さ、継続時間などはあいまいです。そのため、コミュニケーターはそれを「右後ろ足に違和感があるようです」「昨日から疲れやすい様子を見せています」といった表現に変えて伝える必要があります。

また、飼い主が精神的に不安定な場合や、動物のお別れを受け入れられていない場合など、感情的なサポートを行うこともあります。時には、動物のメッセージが飼い主の心を癒し、涙を流す方も少なくありません。

つまり、アニマルコミュニケーターは「動物の声を伝える人」であると同時に、「飼い主と動物をつなぐ架け橋」であり、双方にとっての調和を生み出す存在でもあるのです。

よくある誤解と真実

アニマルコミュニケーターに関する誤解は、いまだに多く存在しています。特に「霊能力者のような存在なのでは?」「うさんくさい」「誰にでも当てはまりそうなことを言っているだけでは?」という声も一部にはあります。

確かに、目に見えない感覚に頼る側面があるため、科学的な証明が難しく、疑いの目を向けられやすいのも事実です。しかし、多くの実績あるコミュニケーターは、誠実な対話と豊富な経験に基づいて活動しており、リピーターも多く、信頼関係を大切にしています。

また、「動物の声が100%正確に伝わる」とは限らないことも理解しておくべきです。アニマルコミュニケーションはあくまで“感覚の共有”であり、通訳には解釈が伴います。ですので、受け取った内容は「ヒント」として受け取り、実際の観察や行動と照らし合わせながら判断する姿勢が求められます。

さらに重要なのは、コミュニケーターが「動物に命令したり、しつけを代行する人」ではないという点です。アニマルコミュニケーターは、あくまでも“心の状態”を伝える存在であり、獣医師やドッグトレーナーとは役割が異なります。

この点を正しく理解することで、より効果的にアニマルコミュニケーターを活用することができ、愛犬との絆を深めるきっかけとなるでしょう。

さらに「ドッグトレーナー 仕事」の詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください

アニマルコミュニケーターとは?本物の見分け方と選び方

料金の相場と選び方のポイント

アニマルコミュニケーションに興味はあるものの、「料金ってどれくらいかかるの?」「高額だったら不安…」と感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、スピリチュアルなサービスであることから、料金にばらつきがあるのも事実です。

ここでは、アニマルコミュニケーションの一般的な料金の相場や、怪しいサービスを見抜くコツ、信頼できるコミュニケーターを選ぶためのポイントをご紹介します。

一般的なセッション費用の目安

アニマルコミュニケーションの料金は、セッションの方法(対面/オンライン)、時間、対応内容によって異なりますが、一般的な相場としては以下の通りです。

  • 30分セッション:5,000円〜8,000円程度

  • 60分セッション:10,000円〜15,000円程度

  • フルセッション(90分以上):20,000円〜30,000円程度

これに加えて、メールやLINEなどの文章で結果を送ってくれる「リーディング報告書」や、「写真をもとに遠隔セッション」をする場合は、別途レポート代がかかることもあります。

また、複数のペットを一度に見てもらう場合や、亡くなったペットとのコミュニケーションを依頼する際も、料金が高く設定されていることが一般的です。

大切なのは、「料金の高さ=質の良さ」ではないことです。価格だけで判断せず、内容や口コミ、信頼性をしっかり確認することが重要です。

安すぎ・高すぎな場合の注意点

料金が極端に安すぎたり、逆に高額すぎたりする場合には、注意が必要です。

たとえば、30分で2,000円以下といった非常に安価なサービスは、一見お得に感じられますが、経験の浅いコミュニケーターや、模倣ビジネスである可能性も考えられます。特にSNS広告などで「初回無料」「今なら半額」などの強い訴求をしているアカウントは、実績を確認したほうが良いでしょう。

一方で、初回で5万円以上、長期契約を前提とするコースを強く勧めてくるようなケースも要注意です。アニマルコミュニケーションはあくまで「飼い主の気づきを得る手段」であり、継続して依存させるようなスタイルは本来の目的とはかけ離れています。

こうした高額サービスの中には、「運気を上げる」「霊障を除去する」などの名目で追加料金を請求するケースもあり、ペットとは無関係な要素が絡んでいることもあります。少しでも不信感を抱いたら、すぐに相談や契約を見直しましょう。

信頼できるコミュニケーターを見抜く基準

信頼できるアニマルコミュニケーターを見つけるためには、いくつかのチェックポイントがあります。以下のような点を意識して選ぶと安心です。

1. 実績・資格が明確に示されている

最近では、民間団体によるアニマルコミュニケーター養成講座や認定制度が増えてきています。たとえば、アメリカやカナダの動物ヒーリングスクール、国内のスピリチュアルスクールなどでトレーニングを受けた人も少なくありません。

ホームページやSNSに、講座名や指導者、実績(何年活動しているか、どのくらいの依頼件数があるか)などが記載されていれば、信頼の指標になります。

2. 口コミ・レビューが自然で具体的

利用者の声は重要な判断材料です。ホームページ上の声だけでなく、GoogleレビューやSNSでの反応をチェックしてみましょう。「この人に依頼してよかった」「愛犬の気持ちに気づけた」といった具体的なコメントが多いほど、実際に効果を実感している人が多い証です。

一方で、あまりにも褒め言葉ばかりで感情的なレビューが並んでいたり、どこかテンプレート的に感じる場合は、やや注意が必要かもしれません。

3. 依頼前に丁寧な説明がある

良心的なコミュニケーターは、セッション前に内容や流れ、料金、注意事項についてきちんと説明をしてくれます。また、「100%伝えられるわけではないこと」「受け取った情報はあくまで参考であること」をあらかじめ伝えるスタンスは信頼の証です。

逆に、「全てが視える」「病気も治せる」といった誇大な表現をする人は、残念ながら注意したほうがよいでしょう。

4. 動物への愛情が感じられる

最後に、何より大切なのは、コミュニケーター本人が本当に動物のことを大切に思っているかどうかです。セッション中にどれだけ丁寧に接しているか、愛情を持ってコミュニケーションしているかを観察してみてください。

心から動物に寄り添い、飼い主と動物の幸せを願っている人は、自然とその思いが言葉や態度に表れます。

さらに「アニマルコミュニケーター 信頼できる」の詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください

アニマルコミュニケーターとは?信頼できるかを見極めるポイントと選び方

愛犬との信頼関係を深めるコミュニケーション術

アニマルコミュニケーターのセッションが愛犬の気持ちを知る手助けになる一方で、日常の中で飼い主自身が愛犬と信頼関係を深めていくことは、何よりも大切です。
犬はとても感受性の高い動物であり、言葉以上に「態度」や「空気」から飼い主の気持ちを読み取っています。

この章では、今日からすぐに実践できる犬との信頼関係を育てるための具体的なコミュニケーション術をご紹介いたします。

日常でできる声かけとアイコンタクト

犬とのコミュニケーションでまず意識したいのが「声かけ」です。
普段の生活の中で、飼い主が愛犬に話しかける習慣を持つことで、犬は自然と「自分の名前」や「よく使われる言葉」を覚え、注意を向けるようになります。

「おはよう」「お散歩行くよ」「ごはんだよ」など、生活に関連する言葉を繰り返し使うことは、犬にとって安心感や理解を深める重要な要素になります。
特に、穏やかな声のトーンで話しかけることが信頼感につながります。

また、アイコンタクトも非常に効果的です。犬と目を合わせることで、「あなたに注目しているよ」「大事に思っているよ」という非言語のメッセージが伝わります。
ただし、じっと見つめすぎると犬によっては威圧的に感じることもあるため、ゆったりと優しいまなざしを心がけましょう。

特に子犬期からアイコンタクトに慣れさせておくことで、しつけや外出時の意思疎通がスムーズになります。

遊びやトレーニングを通じた心の交流

犬との信頼関係を築くには、遊びやトレーニングの時間も欠かせません。
ただ指示を出して従わせるのではなく、「一緒に何かをする時間」が、絆を深める重要なポイントとなります。

ボール遊びや引っ張りっこ、宝探しゲームなど、犬が楽しめる遊びを取り入れることで、ポジティブな感情が生まれます。
遊びは犬のストレス解消にもつながり、問題行動の予防にもなります。

また、簡単なトリックやコマンドのトレーニングもおすすめです。
「おすわり」「ふせ」「まて」といった基本動作を一緒に練習することで、飼い主の指示を理解し、行動する楽しさを学ばせることができます。

成功したときには「よくできたね」「すごい!」などのポジティブな声かけとともに、撫でたりおやつをあげたりしてしっかり褒めてあげましょう。
褒められることで犬は「この人と一緒にいると楽しい」「信頼できる」と感じるようになります。

トレーニングの目的は“従わせること”ではなく、“互いの意思を通わせること”です。飼い主がその気持ちで接することが、何よりも大切です。

スキンシップで安心感を育てる

スキンシップもまた、犬との信頼関係を築くうえで欠かせない大切な時間です。
犬は、仲間との触れ合いによって安心感や絆を感じる動物です。飼い主からの優しいタッチは、「愛されている」という実感を与える行動なのです。

毎日短時間でもいいので、愛犬に触れる時間を持つようにしましょう。
背中をゆっくり撫でたり、耳の付け根を優しくマッサージしたりすることで、リラックス効果も高まり、心が落ち着くといわれています。

ただし、犬によって触られるのが苦手な部位があることも忘れてはいけません。
無理に触ると逆効果になってしまうため、犬の表情や反応を観察しながら、徐々に慣らしていくことが大切です。

また、スキンシップは健康チェックにもなります。
被毛の状態、皮膚の異常、しこりや腫れなど、普段から触れていることで異変に気づきやすくなります。
それが病気の早期発見にもつながるため、心と体の両面で良い影響をもたらすのです。

何より、スキンシップの時間は「言葉を超えた対話の時間」と言えるでしょう。
飼い主の手の温もりは、犬にとって最大の安心材料になります。

さらに「アニマルコミュニケーター 犬とコミュニケーション」の詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください

犬と会話できたら、もっとわかり合える|心を通わせるためのアニマルコミュニケーション入門

犬が喜ぶスキンシップの具体例

犬との信頼関係を深めるうえで、スキンシップは非常に大切なコミュニケーション手段です。
しかし、どんな触れ方でもよいというわけではなく、犬にとって心地よいと感じられる触れ方やタイミングがあります。

この章では、犬が「うれしい」「もっと触ってほしい」と感じるスキンシップの具体例と、その際の注意点を詳しくご紹介いたします。

なで方・触る場所のコツ

まず、犬に触れるときには「ゆっくり、やさしく、穏やかに」が基本です。
いきなり手を伸ばすと驚かせてしまうため、声をかけながら手を見せてから近づけると安心感を与えることができます。

犬が特に喜ぶのは、以下のような部位です。

  • 耳の付け根:柔らかくて神経が集中しており、軽くマッサージすることでリラックス効果があります。

  • 背中〜腰のあたり:特に背骨の両側は、撫でられると心地よさを感じやすい部位です。

  • 胸元・わき腹:やさしく撫でると、飼い主に身を委ねるようにリラックスする犬も多くいます。

撫でるときの圧は、指先ではなく手のひら全体を使って、毛並みに沿ってゆっくりと行うのがポイントです。
ゴシゴシと強くこすったり、急に方向を変えたりすると犬がびっくりしてしまうこともあるため、あくまで「なでる」「さする」ように優しく行いましょう。

また、嫌がりやすい部位にも注意が必要です。
たとえば、足先、尻尾、口の周り、目の近くなどは敏感な部位であり、特に慣れていない犬に対しては触れないほうが良い場合もあります。
少しずつ時間をかけて慣れさせるようにしましょう。

抱っこの正しい姿勢

犬を抱っこすることは、スキンシップのひとつとして有効ですが、やり方によっては犬にとって負担になってしまうことがあります。
正しい抱っこの仕方を知って、安心して体を預けてもらえるようにしましょう。

まず、抱っこする前には犬の動きを一度止めて、落ち着かせてから行います。
いきなり持ち上げるのではなく、「今から抱っこするよ」という合図として、声をかけたり、目を合わせたりすることで不安を和らげることができます。

小型犬の場合は、前足の付け根を片方の手で支え、もう片方の手でお尻をしっかりと支えながら、体が地面と平行になるように持ち上げましょう。
中型〜大型犬の場合は無理に抱っこするよりも、飼い主の膝枕や横に寄り添ってのスキンシップのほうが適しています。

また、縦に抱くと犬の腰に負担がかかりやすいため、可能な限り横抱きか、犬の背中を安定させた姿勢が望ましいです。

犬が抱っこを嫌がる場合は、無理に行うのではなく、まずは短時間だけ体を預けさせる練習から始めましょう。
「抱っこ=安心できる時間」と感じてもらえるよう、落ち着いた空間と穏やかな接し方を心がけてください。

ブラッシングで健康チェックも

ブラッシングは被毛の手入れだけでなく、スキンシップと健康管理の両方を兼ね備えた大切な時間です。
愛犬がリラックスしているタイミングで優しくブラッシングを行うことで、信頼関係の強化にもつながります。

犬の毛質によって適切なブラシは異なりますが、一般的には以下のようなツールを使い分けます。

  • スリッカーブラシ:毛玉をほぐすのに適しており、長毛種向き。

  • ピンブラシ:毛並みを整えるのに向いており、全犬種で使いやすい。

  • コーム(くし):仕上げや顔周りなどの細かい部分に使うと便利。

ブラッシングの基本は「痛みを与えないこと」。毛玉を無理に引っ張ると、犬がブラシを嫌いになってしまいます。
まずは犬が好む部位(背中や腰など)から始め、徐々に苦手な部分に移行していくのがおすすめです。

また、ブラッシング中は皮膚の状態もよく観察してみてください。
フケや赤み、しこり、脱毛などの異常が見つかる場合は、早めに動物病院で診てもらうことが重要です。

さらに、ブラッシングには血行促進やリラックス効果もあるため、特に高齢犬には心身の健康を保つうえでとても有効です。
日々のケアを通じて、愛犬と「触れ合う時間」を大切にしていきましょう。

愛犬の気持ちを読み取る方法

犬とより良い関係を築くためには、一方的に伝えるだけでなく「相手の気持ちを読み取る力」がとても重要です。
犬は言葉を使わない代わりに、身体の動き、表情、仕草などを通じて自分の感情を表現しています。

この章では、犬が日常の中で発しているサインを見逃さずにキャッチするための観察方法と、具体的な感情表現についてご紹介いたします。

カーミングシグナルとは?

カーミングシグナルとは、犬がストレスや不安を感じたとき、相手(人間や他の犬)を落ち着かせるために自然に取る行動のことを指します。
言い換えれば、「敵意はありませんよ」「落ち着きたいです」という気持ちを表すためのボディランゲージです。

代表的なカーミングシグナルには、以下のような動作があります。

  • あくびをする

  • 鼻を舐める

  • 体の向きを逸らす

  • 地面の匂いをかぐ

  • ゆっくりまばたきをする

  • 体をブルブルと震わせる(リセットの合図)

これらの動作は、単なる日常的な行動にも見えますが、特定のシチュエーションで頻繁に出る場合は、犬が不安や緊張を感じている可能性があります。

たとえば、見知らぬ人が急に近づいてきたときや、叱られたあとに「あくび」をする犬がいます。これは「その場を穏やかに収めたい」「怖くないよと伝えたい」というメッセージです。

飼い主がこのサインに気づかずに無理な接触を続けると、犬は「わかってくれない」と感じ、信頼関係にひびが入ることもあります。
逆に、カーミングシグナルを受け止め、そっと距離をとるなどして応えてあげることで、「この人は自分を理解してくれる」と犬が感じるようになります。

ボディランゲージで分かること

犬の気持ちは、体の動きや姿勢にもよく表れます。特に注意深く見ておきたいのが、耳、尻尾、体の向き、そして全体の緊張感です。

以下に、代表的なボディランゲージの例をいくつかご紹介します。

  • リラックスしているとき:耳は自然な角度で、尻尾は穏やかに揺れ、体全体が柔らかく、表情にもゆとりがあります。

  • 警戒しているとき:耳がピンと立ち、目は大きく開き、尻尾は動かず体が前傾姿勢になります。

  • 怖がっているとき:耳を後ろに伏せ、尻尾を足の間に巻き込み、体を低くして後退する姿勢を見せます。

  • 興奮しているとき:ジャンプや走り回り、尻尾を激しく振るなど、エネルギーが爆発するような行動になります。

ボディランゲージを理解することで、言葉が通じなくても「今どんな気持ちなのか」が読み取れるようになります。
また、犬同士のトラブルを未然に防ぐためにも、自分の犬が発しているサインを敏感に察知できることは大きな意味を持ちます。

表情・耳・尻尾のサインを理解しよう

犬の「顔」や「しっぽ」には、その時々の感情がはっきりと現れます。
特に表情や耳の動きは細かな変化が多く、気づくことで感情をより正確に読み取ることが可能です。

【表情】

犬が穏やかでリラックスしているときは、目が少し細くなり、口元もゆるみ、いわゆる「笑っているような表情」になります。
逆に、目を見開いている、白目が見える、口がしっかり閉じられているといった状態は、緊張や不安のサインです。

また、舌を出してハァハァしているときは暑さや運動後だけでなく、興奮や緊張を表すこともありますので、状況に応じて判断することが大切です。

【耳】

耳の動きは感情のバロメーターです。
立ち耳の犬であれば、興味を持っているときは前向きに、警戒しているときはピンと立ちます。
逆に、耳を寝かせている場合は、恐怖や不安、服従の気持ちを表しています。

垂れ耳の犬でも、耳の位置や角度に微妙な変化があるため、注意深く観察することで感情を読み取ることができます。

【尻尾】

しっぽは感情表現の象徴ともいえる部分です。よく知られているように、しっぽを左右に振る動作は「うれしい」ときに多く見られます。
しかし、その振り方によって意味合いが異なることをご存じでしょうか?

  • 高く上げて勢いよく振る → 興奮または攻撃的な興奮

  • 中くらいの高さでゆっくり振る → リラックス・好意

  • 低い位置で小刻みに振る → 不安・警戒・葛藤

  • 足の間に巻き込んでいる → 怖がっている・委縮している

しっぽの動きと合わせて、耳や表情、体の姿勢も観察することで、犬の気持ちをより正確に読み取ることができます。

アニマルコミュニケーションの実例と効果

アニマルコミュニケーションが本当に効果を発揮するのかどうか、不安に思われる方も多いかもしれません。実際に体験してみないとわかりにくい側面がある一方で、多くの飼い主が「思いもよらない気づきを得られた」と語っています。

この章では、アニマルコミュニケーターとのやりとりによって愛犬との関係が改善した、印象的な3つの実例をご紹介いたします。

問題行動の改善ストーリー

ある小型犬の飼い主は、長年悩んでいた「吠え癖」を改善する手立てを探していました。家族や来客が家に入るたびに激しく吠えるその犬に対し、しつけ教室や専門書を試してもなかなか効果が出ず、最終的にアニマルコミュニケーションを依頼することになりました。

セッションで明らかになったのは、「家族を守りたい」という強い責任感と、「急な音や動きが怖い」という不安感が吠える原因であるということでした。さらに、「飼い主さんが自分のことを怒ってばかりで悲しい」という気持ちも伝えられたのです。

このメッセージを受け取った飼い主は、吠えたときに怒鳴るのではなく、まず犬の気持ちに寄り添い、「ありがとう、でも大丈夫だよ」と安心させる声かけに切り替えました。その結果、吠える頻度が少しずつ減っていき、数週間後には来客時も静かに過ごせるようになったのです。

「犬にも理由があった」と理解できたことが、行動の変化を生み出す大きなきっかけとなった事例です。

亡くなったペットとの再会体験

アニマルコミュニケーションは、生きているペットだけでなく、すでに虹の橋を渡ったペットに対しても行うことができます。

ある女性は、愛犬を病気で亡くした後、「もっとこうしてあげればよかった」「苦しませたのではないか」と自責の念にかられ、なかなか立ち直れないでいました。そんなとき、友人の勧めでアニマルコミュニケーションを体験しました。

セッションでは、亡くなった愛犬から「ありがとう」「最後まで一緒にいてくれて安心したよ」「ママが自分を責めていることが悲しい」というメッセージが伝えられました。

その言葉を聞いた女性は、泣きながら「ようやく前を向けそうです」と語ったといいます。愛犬が感謝してくれていたこと、自分を責める必要はないという言葉を受け取り、ようやく心に区切りをつけることができたのです。

このように、アニマルコミュニケーションは「癒し」や「心の整理」という面でも大きな役割を果たしています。

保護犬と心を通わせたケース

保護犬を迎えたある家庭では、犬が新しい環境に慣れず、食事を取らなかったり、夜になると怯えて吠えるといった行動に困っていました。飼い主はとても愛情深く接していたにもかかわらず、犬が心を開いてくれないことに悩み、アニマルコミュニケーターに相談することになりました。

セッションで分かったのは、保護犬が過去に飼い主に捨てられた経験があり、「また捨てられるのではないか」「この家にいてもいいのか分からない」という不安を強く感じていたということです。

その気持ちを知った飼い主は、改めて犬に対して「ずっと一緒にいるよ」「もう手放したりしないよ」と、繰り返し伝えるようになりました。さらに、犬のペースに合わせて過ごすよう心がけることで、徐々に信頼を得られるようになったのです。

今ではその犬は、自分から甘えてくるようになり、来客にも穏やかに対応できるまでに変化しました。
このように、言葉にならない不安や過去のトラウマに対して、飼い主が理解と愛情を持って向き合えることが、回復の大きな力になるのです。

アニマルコミュニケーターになるには?

アニマルコミュニケーターという職業に憧れ、「自分も動物と心を通わせたい」「飼い主と動物の橋渡しができる人になりたい」と思う方は年々増えています。
とはいえ、どうすればなれるのか、どんなスキルが必要なのか、イメージしにくい部分も多いかもしれません。

この章では、アニマルコミュニケーターとして活動するための学び方や必要なマインド、そして認定講座について具体的に解説いたします。

認定講座の選び方

アニマルコミュニケーションは国家資格が存在する職業ではなく、民間の講座やスクールを通じて学ぶのが一般的です。そのため、どのような講座を選ぶかが非常に重要になります。

まず第一に注目したいのは、「実績と信頼性のある講師が主宰しているかどうか」です。
講師自身が実際にセッションを行っているか、過去に何人の受講生を育ててきたのか、どんな指導方針を持っているのかをしっかり確認しましょう。

また、講座の内容にも注目する必要があります。信頼できる講座では、以下のような内容が体系的に組み込まれていることが多いです。

  • アニマルコミュニケーションの理論と歴史

  • 動物の行動学・心理学の基礎知識

  • 瞑想や直感力を高めるトレーニング

  • 実際のセッション練習(ケーススタディ)

  • フィードバックとアフターフォロー

中には、「初級・中級・上級」と段階的にステップアップできるカリキュラムを用意している講座もあります。自分のペースや目指すレベルに合った学び方を選ぶことが大切です。

費用は数万円〜数十万円と幅がありますが、「価格の高さ=質の高さ」とは限りません。無料体験や説明会が用意されている講座であれば、実際の雰囲気を知ったうえで受講を判断できるため安心です。

独学での学び方

アニマルコミュニケーションは、書籍や動画、SNSの発信などを通じて独学で学ぶことも可能です。実際に「独学で始めて、のちに講座で学び直した」という方も多くいらっしゃいます。

独学のメリットは、コストが抑えられ、自分のタイミングで柔軟に学習できることです。書店ではアニマルコミュニケーションに関する入門書や、実践的なワークが含まれた書籍も数多く出版されています。

また、YouTubeやポッドキャストでは、プロのコミュニケーターによる解説動画や、実際のセッションの紹介なども配信されています。これらを参考にしながら、自分の感覚を磨いていくことができます。

ただし、独学には限界もあります。特に、自分が正しく「つながれている」のかを確認する術がないため、自己流になってしまうリスクもあります。独学だけでプロとして活動するのは難しいため、最終的には講座やコミュニティなど、外部からのフィードバックを得られる環境に身を置くことが望ましいです。

必要なスキル・マインドセット

アニマルコミュニケーターになるうえで、特別な“霊感”や“才能”が必要だと誤解されることがありますが、実際にはそれよりも重要なのは「姿勢」や「心の在り方」です。

以下のようなスキルやマインドを持つことが、良きコミュニケーターへの第一歩となります。

1. 傾聴力と観察力

動物からのメッセージを正しく受け取るためには、まず「静かに耳を傾ける姿勢」が大切です。
同時に、飼い主の話を丁寧に聞き、相手の立場を理解する力も求められます。

また、動物の表情や仕草、体の動きなどから読み取る観察力も重要です。

2. 直感を信じる力

アニマルコミュニケーションは、論理的な情報処理だけでなく、「ふと浮かんだイメージ」や「感じた感情」を信じることが求められます。
最初は自信が持てなくても、「これは間違っているかもしれない」と決めつけず、直感に意識を向けることがスキル向上につながります。

3. 心を整える習慣

感覚を研ぎ澄ませるためには、心を静かに保つことが欠かせません。瞑想、呼吸法、自然とのふれあいなど、日常的に心身を整える習慣を持つことで、動物とのつながりやすさも高まります。

4. 動物への深い愛情と尊重

そして何より、動物を心から愛し、尊重する気持ちがすべての原点です。
アニマルコミュニケーターは、動物たちの声なき声を代弁する“通訳者”であり、“代弁者”です。その立場を忘れず、常に動物たちの幸せを第一に考えることが、信頼されるコミュニケーターへの道を開いてくれます。

さらに「アニマルコミュニケーター なるには」の詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください

アニマルコミュニケーターとは?資格の取り方と活躍方法

体験談で学ぶリアルなコミュニケーション

アニマルコミュニケーションの世界は、知識や理論だけでは語りきれない「リアルな実感」が詰まっています。
実際にセッションを受けた飼い主たちが、どのような気づきを得て、どのように愛犬との関係が変化していったのか。その声から学べることは非常に多くあります。

この章では、実際の体験談を通して、アニマルコミュニケーションの“生の魅力”に迫ってみましょう。

成功した飼い主のストーリー

●「もっと早く知りたかった」愛犬の本音

ある30代の女性が体験したエピソードです。
彼女は6歳のトイプードルを飼っており、近頃やけに落ち着きがなく、夜になると家具をかじるといった問題行動が出るようになっていました。

最初はストレスや体調不良を疑って動物病院に通いましたが、異常は見つからず困り果てた末に、アニマルコミュニケーターへ相談することを決めました。

セッションでは、「おうちが少し寂しい。もっと一緒に遊びたい」「かまってもらえない時間がつらい」といったメッセージが伝えられたそうです。

彼女は仕事が忙しく、帰宅後も家事に追われていたため、愛犬とのコミュニケーションが減っていたことにハッと気づきました。
それからは、毎日少しの時間でも一緒に遊ぶよう心がけた結果、犬の問題行動は徐々に落ち着き、より甘えん坊な一面を見せるようになったといいます。

「言葉にはできなくても、ちゃんと気持ちを持っていたんだなと思うと、申し訳なくて泣いてしまいました」と語る彼女の体験は、多くの飼い主に共通する気づきを含んでいます。

ブログやSNSから学べる実例

今では、アニマルコミュニケーターとのセッション内容や変化の様子をブログやSNSで発信する人が増えており、そこには実にさまざまなケーススタディが紹介されています。

たとえば、あるX(旧Twitter)ユーザーは、「普段無表情でクールな柴犬が、コミュニケーション後に表情豊かになった」と報告していました。
セッションでは、犬が「怒られるのが怖くて、感情を出せなかった」という思いを抱えていたことがわかり、それ以来飼い主が優しく声かけを意識するようになったそうです。

Instagramでは、「亡くなった愛猫から『ありがとう』と聞けたことで救われた」という投稿も見かけます。
その投稿には、涙ながらに綴られた感謝の気持ちや、現在もそのペットを心の中で思い続けている様子がにじみ出ていました。

ブログ記事の中には、アニマルコミュニケーションを受けた前後で犬の態度がどう変化したか、家庭内の雰囲気がどう変わったかを詳細に記録しているものもあり、「これから依頼してみようか悩んでいる」方にとって、大きな参考になります。

こうした体験記を読むと、アニマルコミュニケーションが単なる“ヒーリング”ではなく、日常生活における「気づきのきっかけ」として有効であることがよく分かります。

口コミ・評判の見極めポイント

体験談から学ぶことが多い一方で、「どの口コミが本当なのか分からない」と感じることもあるかもしれません。
そこで、信頼できる口コミを見極めるためのポイントをいくつかご紹介します。

●具体性があるかどうか

良い口コミは、感想が具体的であることが多いです。
「愛犬がこう変わった」「この言葉に救われた」「自分の接し方を変えられた」など、実体験に基づいた言葉には説得力があります。

逆に、「すごかった」「感動した」などの抽象的な表現だけの口コミは、やや信ぴょう性に欠ける場合があります。

●悪い評価も併記されているか

信頼できるレビューサイトやブログには、良い面と同時に改善点や注意点も書かれていることが多いです。
「初回は緊張してうまくつながれなかったが、回数を重ねて少しずつ理解できた」といった正直な感想は、リアリティがあります。

完璧な評価ばかりが並んでいる口コミには注意が必要です。広告やPRの一環として書かれたものである可能性もあります。

●SNSでの「その後」の変化に注目する

投稿後も継続的に発信しているアカウントは、コミュニケーションが一過性の体験ではなく、生活に根づいたものとして機能している証拠です。
犬や猫の表情、飼い主との関係性の変化などが写真や動画からも読み取れるため、非常に参考になります。

犬との関係性を高める環境づくり

犬との信頼関係やコミュニケーションは、日々の接し方だけでなく「暮らす環境」にも大きく影響を受けます。
どれだけ愛情を注いでいても、ストレスの多い環境では犬は本来の性格や感情を表現しにくくなります。

この章では、犬が安心して過ごせる空間づくりや、心地よい日常のリズムを保つためのポイントをご紹介します。

一貫性のある接し方

犬は“今この瞬間”の状況を敏感に感じ取る動物です。そのため、飼い主の接し方に一貫性があるかどうかは、犬の安心感に直結します。

たとえば、ある日は叱られ、別の日には同じ行動で褒められる、といった対応のブレがあると、犬は「どうすればいいのか分からない」と混乱してしまいます。
これはしつけの面だけでなく、日常のやり取りやスキンシップのタイミングにも影響を及ぼします。

「良い行動には褒める」「危険な行動には冷静に注意する」といったルールを家庭内で統一し、家族全員が同じ接し方をすることが大切です。

また、アニマルコミュニケーションの観点から見ても、一貫性のある態度は犬との心のつながりを深める上で非常に効果的です。
人間の感情が安定していて、行動にムラがないとき、犬はその人をより信頼し、自分の気持ちを預けやすくなります。

犬の生活リズムを尊重する

犬には、もともと「一定の生活リズム」を好む本能があります。
散歩やご飯、トイレ、睡眠などのタイミングが毎日バラバラだと、犬は不安を感じやすくなります。

理想的なのは、朝の散歩・食事・日中の休息・夕方の活動・夜のくつろぎというように、1日のスケジュールにリズムを持たせることです。
人間の生活スタイルに完全に合わせるのではなく、犬の身体や精神状態に配慮したペースを作ってあげましょう。

また、季節や年齢に応じて環境を調整することも大切です。
たとえば、夏場は涼しい場所に寝床を移す、冬場は暖かい毛布を用意するといった配慮が、犬の安心感につながります。

高齢犬であれば、運動の負担を減らしつつも、軽い刺激を与えられるような生活環境にすることで、心身の健康維持にもつながります。

犬にとっての“心地よい日常”を意識することで、「この家は安全で快適だ」と感じ、飼い主との関係性もより深まっていきます。

ストレスフリーな空間設計

犬の精神的な安定は、住環境の影響を大きく受けます。
そのため、犬が安心できる空間づくりも、飼い主にとって重要な役割のひとつです。

まず意識したいのが、「安全で静かな休憩スペースの確保」です。
犬は基本的に、周囲の音や気配に敏感な動物です。人の出入りが激しい場所や、テレビや音響機器の音が響く場所は、落ち着いて過ごせません。

ケージやベッドを設置する際には、できるだけ人の動線から外れた静かな場所を選びましょう。
また、犬が自分から入りたくなるような“巣”のような空間をつくることで、「ここにいれば安心できる」と感じてもらうことができます。

その他にも、以下のような工夫が犬のストレス軽減に役立ちます。

  • 脱走やケガを防ぐための柵・仕切りの設置

  • 噛んでも安全なおもちゃを複数用意する

  • 来客時には別室で休めるスペースを確保する

  • 食器や水飲み場を静かで落ち着いた場所に設置する

また、アニマルコミュニケーターがセッション中に感じるメッセージの中には、「家の中が落ち着かない」「場所を変えてほしい」といった“環境への不満”が含まれることもあります。

それだけ、犬にとって「空間の心地よさ」は精神面に大きく関わっているのです。

アニマルコミュニケーションの限界と未来

アニマルコミュニケーションは、動物と心を通わせるための魅力的な手段であり、多くの飼い主に感動や気づきをもたらしています。しかし、その一方で「万能ではない」ことも理解しておく必要があります。

この章では、アニマルコミュニケーションの限界やリスク、そして今後どのような形で進化していく可能性があるのかについて、正しい視点から考えてみましょう。

科学的証明とのズレ

アニマルコミュニケーションは、非言語的・感覚的な方法によって動物とつながる手法であるため、現時点では科学的な完全な裏付けがあるわけではありません。
「本当に動物の声が聞こえているのか?」「受け取っている情報は主観ではないのか?」といった疑問を抱く人がいるのも自然なことです。

実際、動物行動学や神経科学の分野では、犬や猫が高い感受性を持っていることは認められているものの、「テレパシー」や「エネルギーの読み取り」といった領域はまだ研究が進んでいないのが現状です。

このため、アニマルコミュニケーションはあくまで「補完的な手段」として捉えることが大切です。
獣医療やトレーニングなどの“客観的なアプローチ”を否定するものではなく、それらと共存しながらペットとの理解を深めていく方法として活用していく姿勢が望まれます。

信じすぎ・依存のリスク

アニマルコミュニケーションは非常に優れたツールである一方で、「依存」や「過信」には注意が必要です。

たとえば、「この子が○○と言っていたから、治療は不要だと思う」「もう医者に行かなくてもいい」というように、すべてをコミュニケーターの言葉に委ねてしまうケースが稀にあります。

しかし、アニマルコミュニケーターは獣医師ではなく、診断・治療の専門家でもありません。動物の健康状態に関しては、必ず専門機関の判断を仰ぐことが基本です。

また、「何かあるたびにメッセージを聞かないと不安」といった状態になるのも健全とは言えません。
アニマルコミュニケーションは“補助的な対話手段”であり、あくまで飼い主自身が愛犬と向き合う姿勢が軸であるべきです。

信頼できるコミュニケーターであれば、こうしたバランスをしっかり説明し、必要に応じて専門家との連携を勧めてくれるはずです。
「すべてを頼る」のではなく、「選択肢の一つとして上手に使う」ことが、アニマルコミュニケーションを有効に活用する秘訣です。

獣医師やトレーナーとの連携が重要

近年では、アニマルコミュニケーションの価値を認め、獣医師やドッグトレーナーと連携して活動するコミュニケーターも増えてきています。
これは非常に望ましい流れであり、動物にとってより多角的なケアを実現できる環境が整いつつあります。

たとえば、トレーニングでどうしても改善しなかった行動が、アニマルコミュニケーションによって“根底にある感情”がわかり、その上でトレーナーの指導を受けることで解決につながるといったケースもあります。

また、慢性疾患や介護が必要な高齢ペットに対して、「どんなふうに接してほしいか」「何が負担になっているか」といった“心の声”を汲み取ることは、獣医療の質をさらに高める可能性を秘めています。

今後は、アニマルコミュニケーターが「専門家チームの一員」として、ペットケアの中に自然に組み込まれていく時代が来るかもしれません。
そのためにも、コミュニケーター自身の知識と倫理観が求められ、科学とスピリチュアルを“対立”ではなく“補完”として活用していく柔軟な姿勢が鍵になります。

これからの犬との暮らしに必要な視点

アニマルコミュニケーションを通じて私たちは、犬がただの“ペット”ではなく、感情と思いやりを持った“家族の一員”であることを改めて実感します。
共に暮らすうえで必要なのは、しつけやルールだけでなく、犬の立場に立って心を通わせようとする「思いやりの視点」です。

ここでは、これからの犬との暮らしにおいて私たちが持つべき心構えや社会的視点について考えていきます。

ペット共生社会への一歩

近年、犬や猫を含めた「人と動物が共に暮らす社会づくり」が、行政や民間でも積極的に進められるようになってきました。
ペット可の住宅が増え、ドッグランやペット同伴OKのカフェ・施設も広がりを見せています。

しかしその一方で、トラブルやマナー違反、しつけ不足などによる「共生の難しさ」も顕在化しています。

ここで重要になるのが、飼い主一人ひとりの“自覚と責任”です。
アニマルコミュニケーションを取り入れながら、愛犬が何を感じているか、周囲にどう影響を与えているかを意識することは、社会全体での共生にもつながっていきます。

犬の声を聴く力は、そのまま“社会との対話力”でもあります。自分の犬だけでなく、他人の犬や人への配慮ができるようになると、より成熟した飼い主として地域社会に貢献できるようになります。

飼育放棄を防ぐ「心の理解」

日本国内では、年間数万頭に及ぶ犬や猫が、さまざまな理由で保健所などに持ち込まれています。その背景には、「思っていたのと違った」「問題行動が直らない」といった“人間の都合”が少なからず存在しています。

アニマルコミュニケーションは、こうした飼育放棄を未然に防ぐためにも有効な手段のひとつです。
問題行動の裏にある「なぜ?」に気づき、「この子はどうしたいのか?」という視点を持つことで、飼い主側の受け止め方が変わってきます。

また、飼い始める前にコミュニケーターを通じて動物の性格や気質を確認したり、保護犬との相性を事前に確認することも可能です。
こうしたコミュニケーションが普及すれば、不要なミスマッチを減らし、“最後まで共に生きる”という責任を持てる人が増えるかもしれません。

一頭の命に対して「対等な存在として向き合うこと」。それが、真の意味での“飼う責任”なのです。

愛犬との生涯にわたる絆を育てる

犬の寿命は10〜15年ほど。人間よりもずっと短く、時間には限りがあります。
その限られた時間の中で、どれだけ深い絆を育めるかは、飼い主次第です。

アニマルコミュニケーションを通じて愛犬の本音を知り、「今この瞬間を大切にしたい」と思えるようになること。それは、ペットとの暮らしをより豊かに、意味のあるものにしてくれます。

・今日はどんな表情だったか
・何を楽しんだか
・どんなサインを出していたか

日常の中でそうした小さな変化に気づき、「一緒にいることが当たり前ではない」という気持ちを忘れずにいることが、真の絆を育てる第一歩です。

犬は、飼い主の心の状態にもとても敏感です。あなたが心を込めて向き合えば、きっとその思いは犬にも伝わります。
そして最期のときに「あなたと一緒に生きられて幸せだった」と思ってもらえる関係性を築くこと。それこそが、アニマルコミュニケーターが私たちに伝えたい“本当のゴール”なのかもしれません。

よくある質問

🟧 よくある質問①
Q. アニマルコミュニケーターって本当に犬と話せるんですか?

A. アニマルコミュニケーターは、犬の表情やしぐさ、エネルギー、イメージなどを通して「犬が何を感じているのか」「どんな思いを持っているのか」を受け取る専門家です。言語による「会話」ではありませんが、犬の気持ちを感覚的に読み取り、飼い主へ通訳のように伝えることができます。科学的な解明は進んでいない部分もありますが、実際のセッションで愛犬の行動が改善されたり、深い気づきを得るケースは多く報告されています。

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🟧 よくある質問②
Q. 自分でも犬と会話できるようになりますか?

A. はい、可能です。特別な能力だけではなく、誰でも練習と意識によって愛犬とのコミュニケーション力を高めていくことができます。まずは、愛犬をよく観察し、日々の中での「声かけ」「アイコンタクト」「しぐさの反応」に意識を向けることが第一歩です。アニマルコミュニケーションの講座やワークショップなどもあるので、より深く学びたい方はそうした機会を活用するのもおすすめです。

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🟧 よくある質問③
Q. アニマルコミュニケーションは科学的に証明されているの?

A. 現時点では、アニマルコミュニケーションは科学的に完全には証明されていない分野です。そのため、スピリチュアルな領域と見なされることもあります。ただし、犬の行動学や心理学、ボディランゲージの理解と組み合わせることで、実際に「犬の気持ちがわかった」「行動が変わった」と感じる人が多く存在します。科学と感覚の接点にあるアプローチとして、信頼できる専門家のもとで活用するのが理想です。

編集者情報

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