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犬のマッサージとツボ徹底ガイド|癒しと健康を両立する愛犬ケアの極意

犬のマッサージとツボ徹底ガイド|癒しと健康を両立する愛犬ケアの極意

この記事で知れること

犬のマッサージのやり方、効果、部位ごとのツボ、ケア方法やマッサージグッズまで幅広く解説します。

目次を表示

犬にマッサージが必要な理由とは?

スキンシップと信頼関係の構築

犬にとって「触れられること」は非常に大切なコミュニケーションのひとつです。マッサージを通じて優しく体に触れることで、飼い主と愛犬の間に深い信頼関係が築かれます。特に日常的なスキンシップが不足している場合、マッサージは愛情を直接伝える手段として効果的です。

また、犬は飼い主の気持ちを敏感に察知する動物です。飼い主がリラックスしながら丁寧にマッサージを行うことで、犬も安心感を得られ、絆をより強く深めることができます。

ストレス軽減とリラックス効果

マッサージには犬のストレスを軽減する働きがあります。特に現代のペットは室内飼いが主流となり、運動不足や刺激の少なさからストレスを抱えやすい傾向があります。そんなとき、飼い主の手で優しく体をなでられることは、犬にとって安心と幸福感をもたらすリラクゼーションの時間です。

マッサージ中に犬の体内では「オキシトシン」や「セロトニン」といった幸福ホルモンが分泌されるといわれています。これにより心拍数が落ち着き、呼吸も安定し、落ち着いた状態へと導かれるのです。精神的な安定を保つことは、問題行動の予防にもつながります。

高齢犬・介護犬への心身ケア効果

高齢犬や介護中の犬にとって、マッサージは単なるリラクゼーションにとどまりません。関節の可動域を保ったり、筋肉の萎縮を防いだりと、身体機能の維持にも大きな役割を果たします。

例えば、寝たきりの犬は筋肉がこわばりやすく、血行も滞りがちです。そんなとき、やさしく全身をマッサージしてあげることで血流が促進され、褥瘡(床ずれ)や便秘の予防にもつながります。また、飼い主が毎日触れることで、異常の早期発見にもつながりやすくなります。

シニア期に入った犬を持つ飼い主さまは、マッサージを日課に取り入れることで、介護の質を高めると同時に、犬のQOL(生活の質)を保つことができるでしょう。

犬のマッサージ前に準備しておきたいこと

ベストなタイミングと静かな環境

犬にマッサージを行う際は、環境とタイミングがとても重要です。犬が興奮している時や食後すぐなどは避け、落ち着いた時間帯を選ぶようにしましょう。おすすめは、散歩の後や就寝前のリラックスタイムです。

また、テレビや音楽などの刺激を避け、静かな空間を整えることで犬も安心し、よりマッサージに集中しやすくなります。照明も柔らかい光にすると効果的です。飼い主自身が落ち着いている状態で行うことも忘れてはなりません。

手の温度と声かけの重要性

マッサージを始める前には、手の温度にも注意しましょう。冷たい手で触れられると犬がびっくりしてしまうことがありますので、手を温めてから優しくタッチすることが大切です。ホットタオルで手を温めるのもおすすめです。

さらに、「今からマッサージするね」といったやさしい声かけをすることで、犬に安心感を与えることができます。声のトーンは落ち着いた低めの声を意識すると良いでしょう。犬は言葉よりも声の調子や気配を感じ取る動物ですので、飼い主の気持ちが伝わるよう意識してみてください。

やってはいけないマッサージ例

犬にマッサージを行う際には、避けるべきケースもあります。まず、体調が悪いとき、熱がある、皮膚に炎症や腫瘍が見られる場合には、マッサージは控えるべきです。患部を刺激することで状態が悪化してしまう恐れがあります。

また、術後間もない犬や、持病(特に心臓・脊椎・関節の問題)を持っている犬については、獣医師の判断を仰ぐことが大切です。自己判断でのマッサージは逆効果になる可能性もあるため、注意が必要です。

嫌がる部位を無理に触るのも厳禁です。犬が「いやだな」と感じたマッサージは、以降のスキンシップにも悪影響を及ぼすことがあります。最初は犬が喜ぶ部位から始め、徐々に慣れさせる工夫を取り入れましょう。

基本のマッサージテクニックと種類

なでる・さする・揉む・圧す手技の違い

犬のマッサージにはいくつかの基本的な手技があります。「なでる」「さする」「揉む」「圧す」など、それぞれの技法には異なる目的と効果があります。なでることは、犬に安心感を与える基本的な動作で、主にマッサージの導入時に用います。

「さする」は血行促進や筋肉の緊張緩和に効果的で、毛並みに沿って手のひら全体を使って行うのが基本です。「揉む」は筋肉の深部に働きかけ、凝りや張りをほぐす際に有効です。ただし、強く揉みすぎると逆に痛みを与えてしまうため、様子を見ながら行いましょう。

「圧す」動作はツボを刺激する際に使います。指の腹や綿棒などを使って、ツボに対して優しく数秒間圧を加えます。強さは「気持ちいい」と犬が感じる程度に留めることが大切です。

Tタッチとは?優しい刺激の活用法

犬のマッサージ法として注目されている手技の一つに「Tタッチ(テリントンTタッチ)」があります。これは、動物行動学とマッサージの要素を組み合わせたもので、リンダ・テリントン=ジョーンズ氏によって考案されました。Tタッチの目的は、犬の神経系を刺激し、行動改善やストレスの緩和、心身のバランスを整えることにあります。

手法としては、指先や手のひらを使って皮膚の上を「1回転と4分の1」の円を描くように優しく動かしていきます。この特有の動きが、犬の神経に穏やかに働きかけ、深いリラックス状態を生み出すのです。

Tタッチは、恐怖症や問題行動を抱える犬にも効果があるとされ、動物病院やしつけ教室などでも導入されるケースが増えています。特別な道具も必要ないため、家庭でもすぐに取り入れることができるのが魅力です。

初心者向け1分間マッサージルーチン

マッサージに慣れていない方でも、まずは1分間の簡単なルーチンから始めることをおすすめします。最初は「なでる・さする」を中心に、犬が安心できる部位からスタートしましょう。

  • 1. 背中を手のひら全体で優しくなでる(10秒)
  • 2. 耳の付け根から耳先に向かって、親指と人差し指で軽くさする(10秒)
  • 3. 首の後ろを円を描くようにマッサージ(10秒)
  • 4. お腹を右回りにゆっくりなでる(10秒)
  • 5. 後ろ脚の太ももを軽くさする(10秒)
  • 6. 肉球を指で優しく刺激する(10秒)

これだけでも、犬のリラックスを促す十分な効果が期待できます。慣れてきたら、少しずつ時間を延ばし、他の部位も加えていきましょう。

部位別:犬が喜ぶマッサージとツボ刺激法

首・肩周辺:コリ解消と血行促進

首や肩のまわりは、犬にとって意外と負担がかかりやすい部位です。特に四足歩行で常に頭を支えているため、首の筋肉は疲れやすく緊張がたまりやすいのです。この部位をやさしく揉みほぐすことで、血行が促進され、筋肉のこりを和らげる効果があります。

マッサージのやり方としては、首の後ろを軽くつかむようにし、指の腹で小さな円を描きながら揉みます。次に「1・2・3」と数えながら、軽く上に持ち上げ、ゆっくりと戻す動作を繰り返すと、より深部の筋肉にアプローチできます。

肩にかけては、手のひら全体でさすりながら、肩甲骨の周囲を指で軽く押してみましょう。このあたりには「肩井(けんせい)」というツボがあり、リラックス効果を引き出すポイントとされています。

背中・腰:リラックス効果とツボの刺激

背中から腰にかけては、犬の中でも特に広い面積を持ち、血流を促進するのに適した部位です。背骨の両側を手のひらで撫でながら、徐々に腰のあたりへと動かしていきましょう。皮膚を引っ張らないよう注意しながら、毛並みに沿ってなでるのがコツです。

このエリアには「腎兪(じんゆ)」「命門(めいもん)」といったツボが存在し、これらを刺激することで腎機能の活性化やエネルギーの循環促進に寄与すると言われています。ツボを押す際は、力を入れすぎず、3秒かけてゆっくり押し、3秒かけて戻すリズムが理想です。

腰まわりのマッサージは、特にシニア犬や寒さで体が固くなりやすい季節に有効です。定期的にケアしてあげることで、動きやすさや元気さの維持にもつながります。

耳・顔まわり:興奮を沈めるポイント

耳や顔まわりは、犬の神経が集中しているため、正しくマッサージすることで高いリラックス効果が得られます。特に耳には多くのツボが存在し、穏やかな刺激を与えることで、自律神経を整える作用があるとされています。

親指と人差し指で耳を挟むように持ち、耳の根元から耳先へ向けてゆっくりと引っ張るようにマッサージします。さらに、耳の縁をなぞるように指先で軽く刺激を与えると、犬は思わず目を細めるほどの心地よさを感じるでしょう。

顔まわりでは、鼻先から眉間にかけて指を滑らせるようにマッサージします。このエリアには「百会(ひゃくえ)」と呼ばれるツボもあり、犬の過剰な興奮を抑える働きがあります。リードをつける前や、外出が苦手な子にもおすすめのポイントです。

お腹:消化機能向上のツボ「大腸兪」「小腸兪」

犬のお腹周辺のマッサージは、リラックス効果だけでなく、消化機能や排泄機能の改善にもつながる重要なケアのひとつです。特に胃腸が弱い子や、便秘・下痢を繰り返すシニア犬に対しては、定期的なお腹のマッサージが大きなサポートとなります。

お腹をマッサージする際は、犬の体を優しく横向きに寝かせた状態で、手のひら全体を使って「右回り」に円を描くように撫でていきます。このとき、あくまでも優しい力加減で、皮膚や筋肉を圧迫しすぎないように注意しましょう。リズムよくゆっくりと撫でることで、腸の蠕動運動を促す効果が期待できます。

ツボの中でも、排便に関わる「大腸兪(だいちょうゆ)」と「小腸兪(しょうちょうゆ)」の刺激は効果的です。これらは背中側、最後の肋骨の下あたりと骨盤の間の背骨の左右に位置しています。指の腹や綿棒などを使って、「1・2・3」と数えながら静かに押し、同様にゆっくりと戻すことで、胃腸の働きを助けるサポートになります。

脚・足先:柔軟性回復と血行促進

犬の脚と足先は、普段の活動や運動で疲労がたまりやすい部位です。特に散歩が長い日や、寒さで血流が悪くなっている日には、脚へのマッサージが効果的です。筋肉のこわばりをほぐし、血流を良くすることで疲労の回復や柔軟性の向上が期待できます。

脚のマッサージは、付け根から足先に向かって手のひらで包み込むように撫でていくのが基本です。その後、指先でくるくると小さな円を描きながら、太もも、膝、ふくらはぎの順に筋肉をほぐしていきます。関節の動きに違和感がないかも同時に確認すると、ケガや異常の早期発見にもつながります。

足先では、特に肉球の間や指の隙間を丁寧にマッサージしてあげましょう。一本ずつの指を軽く引っ張ったり、回すように刺激すると、リンパや血液の流れが促進され、足先の冷え予防にも役立ちます。シニア犬や介護中の犬では、筋肉が固まりやすいため、足のマッサージを習慣にすると非常に効果的です。

犬のマッサージがもたらす健康効果

免疫力・新陳代謝アップ

マッサージは血流やリンパの流れを促進することにより、体内の老廃物の排出を助け、新陳代謝を高める効果があります。これにより、免疫機能が活性化され、病気にかかりにくい体づくりのサポートとなります。

とくにリンパ節の集中する部位(首、わき、足の付け根など)をやさしく刺激することで、リンパの流れがスムーズになり、体内の巡りが良くなると考えられています。毎日のマッサージは、まさに「免疫ケア」の一環といえるでしょう。

ホルモン分泌(セロトニン・オキシトシン)促進

犬がマッサージされて気持ちよく感じているとき、脳内では「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンやオキシトシンが分泌されます。これらのホルモンはストレスの緩和や精神の安定に寄与し、犬の心身の健康維持にとって重要な役割を果たしています。

また、オキシトシンは飼い主と犬の間の「絆ホルモン」とも言われており、マッサージを通じて触れ合うことで、互いの信頼感や安心感が高まる効果もあります。マッサージは単なる健康管理ではなく、愛情を育むコミュニケーションツールでもあるのです。

筋肉と関節の柔軟性維持

日々のマッサージは、犬の筋肉と関節の柔軟性を保つのにも役立ちます。特に加齢によって運動量が減ってきた犬や、リハビリが必要な犬にとって、マッサージは非常に有効なサポート手段です。

関節を優しく動かすことで可動域の維持につながり、将来的な関節疾患の予防にもつながります。また、筋肉の萎縮を防ぐことにもなるため、運動不足になりがちな犬にとっても大きなメリットがあります。

シニア犬やリハビリ中の犬に最適なマッサージ

寝たきり予防のための重点部位

年齢を重ねた犬は、筋力や関節の柔軟性が低下しやすくなります。その結果、歩行困難や寝たきり状態になるリスクが高まります。こうした状態を予防するためには、日常的なマッサージによって筋肉を刺激し、血流を促すことが非常に効果的です。

特に重点的にケアしたい部位は、肩周り、太もも、腰、そして足先です。これらの部位は動作の基本となる筋肉が集中しており、マッサージによって柔軟性を保つことで、スムーズな動作の維持につながります。また、関節部分は腫れや硬直が見られることも多いため、マッサージとあわせて日々の観察も欠かせません。

痛みの緩和と可動域チェック

シニア犬やリハビリ中の犬にとって、痛みのコントロールは生活の質を左右する大きな要素です。マッサージは直接的に痛みを取るものではありませんが、血行促進による炎症の緩和や、筋肉の緊張をほぐすことで、間接的に痛みを和らげる効果が期待できます。

また、関節の動きを確認しながらマッサージすることで、「以前より可動域が狭くなった」「左右で動きに差がある」といった異常に早く気づくことができます。これにより、獣医師への早期相談が可能となり、症状の悪化を防ぐことができます。

日常ケアに取り入れるコツ

シニア犬のケアにマッサージを取り入れる際は、毎日少しずつ、犬の様子を見ながら無理のない範囲で続けることが大切です。1日1分からでも構いません。大切なのは「継続」することと「犬が心地よく感じる」ことです。

毎日の散歩後、就寝前のタイミングで静かな環境を整え、飼い主自身も落ち着いた気持ちで行うことを意識しましょう。犬がうとうとと目を閉じるようになれば、それはマッサージが習慣化してきたサインです。

犬の反応と好みの見極め方

マッサージ中のサインと観察ポイント

マッサージが犬にとって快適であるかどうかは、表情や体の動きから読み取ることができます。目を細める、耳が後ろに寝る、深いため息をつく、体を預けてくるといった行動は、犬がリラックスしているサインです。

一方で、体をこわばらせたり、耳を後ろに倒したまま動かない、あくびを繰り返す、尻尾を巻き込むといった行動は、緊張や不安を感じている可能性があるため、マッサージを中止して様子を見た方が良いでしょう。

嫌がるときの対処法と慣らし方

マッサージに慣れていない犬は、最初は違和感を覚えたり、触られるのを嫌がる場合もあります。無理に続けると信頼関係を損ねる可能性があるため、まずは「触れるだけ」からスタートして、徐々にマッサージへと移行していきましょう。

おやつを使って良い印象を与えたり、褒めながら進めることで、犬も「マッサージ=嬉しい時間」と認識しやすくなります。また、毎回同じ時間・場所で行うことで、犬に安心感を与えることができます。

好反応が出る部位の見つけ方

犬によって、気持ちよく感じる部位は異なります。基本的には背中、耳の付け根、首の後ろ、太もも、お腹まわりなどが好まれやすいですが、愛犬の反応をよく観察しながら「お気に入りポイント」を見つけてあげましょう。

マッサージ中に犬がとろけるような表情をしたり、目を閉じて体を委ねてくるようであれば、その部位は「ツボ」になっている可能性があります。そういったポイントを中心に組み立てることで、より高いリラックス効果が得られます。

犬用マッサージグッズの活用術

ツボ押し用の綿棒・アロマ活用法

自宅で行うマッサージに便利なのが「綿棒」や「アロマオイル」の活用です。小型犬や繊細な部位のマッサージでは、指ではなく綿棒を使うことで優しくピンポイントな刺激が可能になります。特に耳周辺や背中のツボへの刺激におすすめです。

アロマオイルについては、犬にも安全な「ラベンダー」や「カモミール」などを選び、必ず薄めて使うことが基本です。直接皮膚につけるのではなく、飼い主の手に香りを移す程度で十分です。香りが苦手な犬もいるため、初めて使う場合はごく少量から試して様子を見ましょう。

便利なマッサージブラシやツール

最近では、犬専用のマッサージブラシやローラータイプのツールも多数販売されています。これらを使うことで、手では届きにくい部位への刺激が可能になり、マッサージの効果を高めることができます。

選ぶ際は「毛の硬さ」「グリップの持ちやすさ」「静音性」などを確認し、愛犬のサイズや性格に合ったものを選ぶとよいでしょう。初めて使うツールは、必ず犬の目の前で見せて安心させたうえで、短時間から慣れさせることが重要です。

おすすめ購入先・レビュー付き紹介

ペットショップやインターネット通販では、多種多様なマッサージグッズが手に入ります。レビューを参考にすることで、他の飼い主さんの体験談を知ることができ、選びやすくなります。

人気があるのは、ラバーブラシタイプのものや、温熱効果付きの小型ツールなどです。Amazonや楽天では「犬 マッサージ グッズ」と検索すると豊富にヒットしますので、愛犬に合うアイテムを見つけてマッサージタイムをより充実したものにしましょう。

毎日のルーチンに取り入れる方法

散歩後・就寝前に最適なマッサージ

犬のマッサージは、毎日の生活リズムに無理なく取り入れることで、より大きな効果が期待できます。おすすめのタイミングは、散歩後と就寝前です。散歩のあとは筋肉が温まっているため、マッサージ効果が高まりやすく、リラックスにもつながります。就寝前は心を落ち着け、ぐっすり眠るサポートになります。

家族全員で行うコミュニケーションマッサージ

マッサージは飼い主だけでなく、家族全員で行うことで、犬との信頼関係をより広げることができます。家族内でマッサージの時間を決めたり、犬が誰とでも安心して過ごせるようになるための手段として活用しましょう。

また、小さなお子様がいる家庭では、マッサージを通じて「優しく触れる」「気持ちを伝える」といった思いやりを学ぶ機会にもなります。

週ごとの重点マッサージスケジュール

曜日ごとにマッサージする部位を変えてみる「週間ルーチン」もおすすめです。たとえば月曜は首・肩、火曜は背中、水曜は脚…といった具合に分けることで、全身をバランスよくケアできます。無理なく続けることが、マッサージの効果を最大限に引き出す鍵です。

飼い主と愛犬の絆を深める体験談

うっとり顔になるまで慣れた話

最初はマッサージを嫌がっていた我が家のトイプードル。おやつを使いながら毎日少しずつ続けていった結果、1週間ほどでマッサージ中に目を閉じて体を預けてくれるようになりました。今では「マッサージして」と自分から寄ってきてくれるようになり、絆が深まったと感じています。

問題行動が改善された事例

吠え癖がひどかった柴犬のケースでは、マッサージによって興奮を抑える「百会」や「耳のツボ」を刺激することを習慣化したところ、数週間で落ち着きが出てきました。しつけだけでは難しかった行動改善に、マッサージが大きな助けとなったようです。

老犬が元気になった成功例

15歳のミニチュアダックスが、歩くのもつらそうになってきた頃、毎日腰や太ももをさするマッサージを開始。1ヶ月後には軽やかに歩ける時間が増え、動くこと自体が楽しくなった様子。飼い主としても、マッサージを通じてできることがあると実感しました。

よくある質問とマッサージQ&A

Q1. 犬のマッサージはどれくらいの頻度で行うのが理想ですか?

1日1回、5分程度から始めてみましょう。週に数回でも継続すれば効果が現れます。

Q2. マッサージで使ってはいけないアロマはありますか?

ティーツリーやペパーミントは犬に有害な可能性があります。ラベンダーなど安全なものを薄めて使いましょう。

Q3. ツボの位置がよくわかりません。どうすれば見つけられますか?

愛犬が気持ちよさそうに反応する場所を目安に探すのがコツです。獣医師監修の図解なども参考になります。

Q4. マッサージ中に犬が嫌がったらどうすればいいですか?

すぐに中止し、無理に続けないことが大切です。おやつを使ってポジティブな印象を与えましょう。

Q5. 高齢犬でもマッサージして大丈夫ですか?

はい。ただし力加減に注意し、持病がある場合は必ず獣医師の指導を仰いでください。

まとめ|ツボを知り、愛情を伝えるマッサージを習慣に

犬へのマッサージは、単に癒しを与えるだけではなく、健康維持、ストレス緩和、関節ケア、免疫力向上など、さまざまなメリットをもたらします。特にツボを意識したマッサージは、体の深部にまで働きかけることができ、愛犬のQOL(生活の質)を大きく高める手助けとなります。

大切なのは、飼い主自身が無理なく、楽しみながら行うことです。毎日少しずつでも構いません。愛犬の反応を見ながら、心地よいと感じる部位を重点的にケアしてあげてください。

本記事でご紹介した部位別のマッサージ法やツボの刺激方法、グッズの使い方を参考に、ぜひ日々の生活にマッサージを取り入れてみてください。愛犬との絆が深まり、心身ともに健やかな毎日が過ごせるようになるでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 犬のマッサージはどれくらいの頻度で行うのが理想ですか?

1日1回、5分程度の短時間から始めるのがおすすめです。犬の様子を見ながら、週に3〜5回でも効果は期待できます。継続することが大切です。

Q2. マッサージで使ってはいけないアロマはありますか?

はい。ティーツリー、ペパーミント、シナモンなどは犬にとって有害な場合があります。ラベンダーやカモミールなど、犬に安全とされる精油を必ず薄めて使用してください。

Q3. ツボの位置がよくわかりません。どうすれば見つけられますか?

犬のツボは人間と似た部位にありますが、個体差もあるため、慣れるまでは「気持ちよさそうな反応」を目安に探しましょう。専門書や獣医師監修の資料を併用すると安心です。

Q4. マッサージ中に犬が嫌がったらどうすればいいですか?

すぐに中止し、無理をしないことが大切です。おやつを使ったり、好きな部位から慣らしていくことで、徐々に受け入れてもらえるようになります。

Q5. 高齢犬でもマッサージして大丈夫ですか?

もちろん可能ですが、力加減には十分注意が必要です。関節や内臓に不安がある場合は、必ず獣医師に相談してから行いましょう。寝たきり予防にも非常に有効です。

編集者情報

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