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【愛犬と海で絆を深める】ドッグサーフィンの魅力と始め方完全ガイド

【愛犬と海で絆を深める】ドッグサーフィンの魅力と始め方完全ガイド

この記事でわかること

愛犬と一緒に海で過ごす時間は、かけがえのない思い出となります。その中でも、近年注目されているのが「ドッグサーフィン」です。犬と一緒に波に乗るというユニークな体験は、愛犬との絆を深めると同時に、健康や運動不足の解消にもつながります。

本記事では、ドッグサーフィンの基礎知識から始め方、必要な道具、国内外の大会情報までを網羅的に解説します。

目次を表示

ドッグサーフィンとは?

愛犬と楽しむ新感覚マリンスポーツ

ドッグサーフィンとは、愛犬と一緒にサーフィンを楽しむアクティビティのことを指します。犬が単独でボードに乗る場合もあれば、飼い主と一緒にサーフボードに乗って波に挑む「タンデムサーフィン」というスタイルもあります。

見た目の可愛らしさや意外性に加え、犬と人間の高い信頼関係が求められるスポーツであることから、愛犬家の間で年々人気が高まっています。波の音や水しぶきの中で愛犬と共にバランスを取りながら滑走する瞬間は、何にも代えがたい喜びをもたらします。

ドッグサーフィンの歴史と日本での普及

ドッグサーフィンの起源はアメリカ西海岸、特にカリフォルニアで始まったとされています。海辺の街で日常的にサーフィンを楽しんでいた人々が、自然と犬と一緒に波に乗るスタイルを取り入れたのが発祥と言われています。

やがてローカルイベントとして大会が開催されるようになり、現在では「World Dog Surfing Championships」などの国際大会も開催されるほど、世界中に広まりを見せています。

日本ではここ数年でようやく知名度が上がってきた段階ですが、神奈川や千葉、静岡などの海岸を中心に、愛犬とサーフィンを楽しむ人たちの姿が見られるようになってきました。国内にもスクールや体験コースが登場しており、今後さらに注目を集めることが予想されます。

ドッグサーフィンの魅力と効果

犬との絆が深まる!感情共有と信頼構築

ドッグサーフィン最大の魅力は、何と言っても「愛犬との信頼関係を育めること」です。波の中でボードに乗るには、犬が飼い主の指示をしっかりと理解し、安心して任せられる状態でなければなりません。

繰り返しトレーニングを行い、一緒に波に挑むことで、犬は飼い主の声や動きをより敏感に察知するようになります。これは、日常生活でも良好な関係を築くベースとなり、しつけやコミュニケーションにも好影響を与えるのです。

ストレス・運動不足解消に最適なアクティビティ

犬も人間と同じく、適度な運動をすることで心身ともに健康を維持できます。特にエネルギッシュな犬種にとっては、ドッグサーフィンのような全身運動は最適です。波に乗ることで自然なバランス感覚を養い、体幹を鍛えることができます。

また、海という非日常の空間に出ることで、犬も新鮮な刺激を受け、精神的な満足感を得やすくなります。都市部での生活では味わえない開放感と、飼い主との共同作業が、犬にとって極上のリフレッシュ体験となるのです。

なぜ愛犬が大興奮するのか

海辺で自由に走り回ったり、水に飛び込んだりすることは、多くの犬にとって本能的に楽しい行為です。ドッグサーフィンは、その楽しみをさらに一歩進めたものだといえます。波に乗るという動作は、刺激と達成感にあふれており、成功体験を積むことで犬は自信をつけていきます。

特にサーフボードの上に安定して立てたときや、波に乗って岸まで戻ってこられたときの犬の表情は、驚くほど満足げです。これは、犬自身が達成感を感じている証拠であり、「自分もチームの一員である」と感じられるからこそでしょう。

向いている犬種と性格

レトリバー・スパニエルなど水好き犬種

ドッグサーフィンに向いている犬種として真っ先に挙げられるのが、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、イングリッシュ・コッカースパニエルなどの「水が好きな犬種」です。これらは元々、狩猟犬として水中作業を得意としてきた歴史を持ち、泳ぐことに対して抵抗感が少ない傾向があります。

また、これらの犬種は飼い主への忠誠心が強く、指示にも従順に反応できるため、サーフィンのような共同作業にも非常に向いています。水に入ることが平気で、なおかつ指示待ちが得意な性格の犬であれば、ドッグサーフィンのトレーニングもスムーズに進むでしょう。

柴犬やミックスなど意外な犬の成功例

一方で、「うちの犬は日本犬だからサーフィンは無理かも」と思われがちですが、実は柴犬や雑種のミックス犬でもドッグサーフィンに成功している例があります。実際、日本国内の大会では柴犬やイングリッシュブルドッグなど、いわゆる「水が得意そうではない犬種」が活躍する場面も多く見られます。

ポイントは犬の個性と性格に合ったトレーニングをすること。水を怖がらない、ボードの上でじっとしていられる、そして何より飼い主との信頼関係があることが大切です。犬種にこだわらず、「うちの子にもできるかも?」と一歩を踏み出してみる価値は十分にあります。

ドッグサーフィンの種類

タンデムサーフィン(人+犬)

ドッグサーフィンのスタイルにはいくつかのバリエーションがありますが、最も一般的で人気なのが「タンデムサーフィン」です。これは、飼い主と愛犬が1枚のサーフボードに一緒に乗り、波に挑むスタイルです。

飼い主がバランスを取りながらパドルを行い、犬は前方または中央付近にポジショニングして立つ、あるいは座ることで一体となってライディングします。息を合わせて波に乗る体験は、まさに愛犬との連携プレー。信頼関係とチームワークがなければ成り立たないため、成功した時の達成感は格別です。

特に、初めて挑戦する方にはこのスタイルがおすすめです。犬が不安になったときに飼い主がすぐに声をかけたり、体を支えたりすることができるため、比較的安全に始めやすいのもポイントです。

ドッグオンリーサーフィン(犬のみ)

より高度なスタイルとして、「ドッグオンリーサーフィン(犬単独サーフィン)」も人気です。このスタイルでは、飼い主が波打ち際でサーフボードを支え、犬を乗せた状態で波に送り出します。犬は自らのバランス感覚と筋力を使って、サーフボード上で姿勢を保ちながら波に乗っていきます。

この形式は、すでに海や波に慣れていて、基本的なコマンドに忠実な犬でなければ難しいため、中・上級者向けといえるでしょう。とはいえ、練習を重ねれば小型犬から大型犬まで挑戦可能で、実際の大会でも数多くの成功例があります。

また、単独でボードに乗る姿は非常にフォトジェニックで、SNSなどでのシェア映えも抜群。周囲の観客や他のサーファーからも歓声が上がる場面です。

SUPとの違いと可能性

ドッグサーフィンと混同されやすいのが「SUP(スタンドアップパドルボード)」を使ったアクティビティです。SUPとは、サーフィンのボードよりも大きく安定感のあるボードの上に立ち、パドルで漕ぎながら水上を移動するスポーツで、愛犬と一緒に楽しむ「ドッグSUP」も人気を集めています。

SUPは波に乗る必要がなく、湖や穏やかな海などで楽しめるため、ドッグサーフィンの前段階として取り入れるのも効果的です。犬に水上での感覚を慣れさせたり、ボード上でのバランスの取り方を学ばせるのに最適といえます。

また、SUPは長時間ゆったりと遊べるため、高齢犬や初めての犬にも向いています。アクティブなドッグサーフィンに比べて敷居が低く、安全性も高いので、犬とのアウトドア入門としてもおすすめです。

さらに「ドッグスポーツとは」の詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください

 

ドッグスポーツとは?愛犬と楽しむ新しい健康習慣と絆づくり

始める前の準備とトレーニング

「オスワリ」「マテ」「ヒール」などの指示

ドッグサーフィンを安全に楽しむためには、事前にしっかりとしたトレーニングが必要です。特に基本的なコマンドである「オスワリ」「マテ」「ヒール(ついて)」は欠かせません。

サーフィン中は海の中で声が届きにくくなることもあるため、指示の徹底とアイコンタクトの強化が重要です。「オスワリ」と「マテ」は、ボード上で動かずに待てるかどうかの要になります。また、「ヒール」は海へのエントリー時に飼い主のそばを離れないためにも必要です。

これらの基本動作ができていないと、犬が水に飛び込んでしまったり、ボードから転落してしまうリスクが高まります。初めてのドッグサーフィンでは、まず陸上での練習を繰り返し、確実に指示に従える状態を目指しましょう。

波や音に慣れる社会化トレーニング

犬にとって、海の環境は非常に刺激的です。波の音、潮の匂い、サーファーの動きなど、普段の生活では体験できない要素が満載です。これらに対して過度に警戒したり、怖がったりする犬も少なくありません。

そのため、いきなりサーフィンを始めるのではなく、まずは「海の雰囲気に慣れること」からスタートしましょう。波打ち際を一緒に歩いたり、軽く水遊びをするだけでも立派なトレーニングになります。徐々に海の音や人の多さに慣らしていくことで、犬のストレスを最小限に抑えながら適応力を育てることができます。

バランス感覚の陸上トレーニング

ボードの上に安定して立ったり、座ったりするには、犬のバランス能力も欠かせません。そのため、サーフィンに挑戦する前に、室内や庭などでバランスディスクやバランスボードを使った練習を取り入れることが効果的です。

また、スケートボードやSUPボードを陸上で使って模擬体験させる方法もあります。犬が揺れるものの上で落ち着いていられるようになると、実際の波の上でも安定して行動できるようになります。こうした地道な準備こそが、ドッグサーフィン成功の鍵となるのです。

必要な道具と選び方

ライフジャケット・ウエットスーツ

ドッグサーフィンにおいて、まず最初に用意すべきアイテムは「犬用ライフジャケット」です。これは単なる浮力補助だけでなく、緊急時の安全確保にもつながる重要な装備です。ライフジャケットには持ち手がついているものが多く、万が一ボードから落ちた場合にも飼い主がすぐに引き上げられる設計になっています。

選ぶ際は、犬の体格にぴったり合ったサイズを選びましょう。特に首周り・胴回りのフィット感が重要です。装着した状態で犬が自然に動けるかどうかも確認してください。

また、季節によっては「犬用ウエットスーツ」も検討すると良いでしょう。水温が低い場合や長時間海に入る予定があるときに、体温の低下を防ぎ、筋肉の冷えによるケガを予防します。ウエットスーツもライフジャケットと同様に、サイズ感と素材の柔らかさを重視して選びましょう。

サーフボード・コーダの選定ポイント

ドッグサーフィンで使用するサーフボードは、通常の人間用とは異なり、安全性と安定感を重視した「ソフトボード」がおすすめです。ソフトボードは表面が柔らかい素材で作られており、万が一犬や飼い主が接触してもケガのリスクが軽減されます。

また、長さにも注目しましょう。初心者には7フィート以上の長めのボードが最適です。長いほど浮力が高く、安定しやすいため、犬も安心して乗ることができます。大型犬と一緒に乗る場合は、さらに長めのロングボードを選ぶと良いでしょう。

「コーダ」とはボードの後方部分のことを指し、犬が乗る際の位置にも関わってきます。犬が乗るスペースが十分に確保できるデザインかどうかも確認が必要です。可能であれば、ペットと一緒にショップに出向き、実際にボードの上に乗せてみるのが理想です。

海でのマナーとルール

ドッグサーフィンを楽しむ上で忘れてはならないのが「マナー」と「ルール」です。まず、海岸やビーチによっては犬の立ち入りが制限されているエリアもありますので、必ず事前に確認しておきましょう。

また、サーフィンエリアが混雑している場合、他のサーファーの邪魔にならないように配慮する必要があります。犬が急に方向を変えたり、ボードから飛び降りたりすることもあるため、できる限り空いている時間帯や、ドッグフレンドリーなスポットを選ぶようにしましょう。

さらに、海に入る前と後には周囲の清掃を心がけることも大切です。排泄物や抜け毛、使用した道具などを放置しないのはもちろん、ゴミの持ち帰りも徹底しましょう。自分たちだけでなく、他のビーチ利用者への配慮を忘れずに行動することが、ドッグサーフィン文化を広めるうえでも重要です。

ドッグサーフィンのやり方ガイド

初めての波の選び方と入水ステップ

いざドッグサーフィンを始める際には、波の選び方にも注意が必要です。初心者や初挑戦の犬にとって、波の高さや勢いは非常に大きな影響を与えます。最適なのは、膝下から腰程度までの小さな波。波が崩れにくく、ゆったりとしたブレイクのビーチブレイクが理想です。

また、いきなり深い海に出るのではなく、まずは波打ち際から始めましょう。ボードに犬を乗せ、飼い主が浅瀬で軽く押してあげることで、波に乗る感覚を体験させます。犬がボードの揺れや海の音に慣れてきたら、徐々に沖へと進出していきます。

このときも、安全面を最優先にし、無理に沖に出ないことが大切です。波の勢いや周囲の混雑具合を見ながら、愛犬が安心して楽しめる環境を整えてあげましょう。

浅瀬での練習とコマンド活用

初めてのドッグサーフィンでは、浅瀬でのトレーニングが重要なカギとなります。まずは、岸から数メートルほどの浅瀬で犬をボードに乗せ、立つ・座る・伏せるといった基本的な姿勢を取らせましょう。このとき、「オスワリ」「マテ」「おいで」などのコマンドを繰り返し使い、ボード上での行動をコントロールできるようにしていきます。

浅瀬で安定したバランスを保てるようになったら、軽い波に押し出してボードが前に進む体験をさせてみましょう。これにより、犬は「ボード=楽しいもの」という印象を持つようになります。最初からうまくいかなくても、成功体験を積み重ねることがポイントです。

飼い主としての注意点

ドッグサーフィンを楽しむためには、飼い主自身もいくつかの注意点を意識する必要があります。まず最も大切なのは「犬の気持ちを優先する」ということ。無理にサーフィンをさせたり、恐怖を感じさせるような状況に追い込むのは逆効果です。

また、自分自身のサーフィンスキルも見直しましょう。犬を乗せる分、バランス感覚や波の読み方にはより一層の正確さが求められます。余裕を持った行動を心がけ、危険を感じたらすぐに引き返す判断力も必要です。

愛犬と共に安全に、そして楽しく過ごすことが、ドッグサーフィンの最大の目的であることを常に忘れずに取り組みましょう。

大会・イベント情報

日本のドッグサーフィン大会(例:KJカップ)

日本国内でも、ドッグサーフィンを楽しめる大会やイベントが年々増加しています。その中でも特に有名なのが、神奈川県の辻堂海岸で開催される「全日本ドッグサーフィン選手権大会(KJカップ)」です。この大会では、全国から愛犬家たちが集まり、日頃のトレーニングの成果を披露します。

KJカップには「タンデムクラス」「ドッグオンリークラス」など複数の競技カテゴリーが設けられており、小型犬から大型犬まで幅広い犬種が参加します。各ペアが披露するテクニックや絆の強さは、観客に感動を与える場面も多く、大会そのものが家族ぐるみのイベントとして盛り上がっています。

また、参加者だけでなく、観覧者も楽しめるコンテンツが用意されていることも魅力の一つです。犬用グッズのブースやトレーニング相談会、ペットフードの試食なども行われ、愛犬と一緒に過ごす一日を満喫できます。

米カリフォルニア世界大会の魅力

ドッグサーフィン発祥の地、アメリカ・カリフォルニアでは、毎年「World Dog Surfing Championships」が開催されています。これは世界で最も規模が大きく、注目度も高いドッグサーフィンの国際大会です。

大会にはアメリカ国内はもちろん、日本、ブラジル、オーストラリアなどからも愛犬家たちが参加し、国際色豊かな雰囲気の中で熱戦が繰り広げられます。競技は犬のみが波に乗る「ドッグクラス」、飼い主と一緒に乗る「タンデムクラス」、さらには複数の犬が一緒に乗る「マルチドッグクラス」などに分かれ、それぞれで技術と絆を競います。

この大会の特徴は、順位や得点以上に「楽しむこと」が重視されている点です。観客も出場者も笑顔が絶えず、スポーツというよりは“犬と人のフェスティバル”としての側面が強く出ています。2020年以降はオンライン形式でも開催されており、世界中から映像エントリーによる参加が可能です。

大会で得られる経験と交流

ドッグサーフィンの大会に出場することで得られるのは、勝敗だけではありません。多くの参加者が口を揃えて語るのが、「愛犬との一体感」や「全国の愛犬家との交流」の楽しさです。共通の趣味を持つ仲間と出会えることで、情報交換ができたり、新しいトレーニング方法を学べたりと、大会は学びと成長の場にもなっています。

また、大会の本番では緊張感のある中で指示を出すことになるため、犬の集中力や対応力を高める良い機会にもなります。普段のトレーニングとは異なる実戦の環境での成功体験は、犬にとっても大きな自信につながります。

さらに、観客や他の犬たちに囲まれることで、社交性の向上にもつながるため、内向的な性格の犬にとっても良い刺激となることが多いです。競技を通じて、犬も飼い主も成長できる場として、大会の参加は大変価値のある体験です。

ドッグサーフィンスクールを活用しよう

日本で学べるおすすめスクール紹介

ドッグサーフィンを始めるにあたって不安がある方は、専門のスクールを活用するのが最も安全で効率的な方法です。日本でも、湘南や千葉、静岡エリアを中心にいくつかのドッグサーフィン体験スクールが開設されています。

たとえば、湘南にある「DOGSURF JAPAN」では、経験豊富なインストラクターがマンツーマンで丁寧にレクチャーしてくれるため、初心者でも安心です。犬の性格やレベルに合わせたプログラムを提供しており、初回から波に乗るまでを段階的にサポートしてくれます。

ほとんどのスクールでは、犬用のライフジャケットやボードもレンタルできるため、最初から高額な機材を購入する必要がないのも魅力です。まずは気軽にトライアルレッスンから始めてみましょう。

インストラクターの選び方と注意点

スクール選びで重要なのは、インストラクターの「犬への理解度」と「サーフィン技術」の両方が高いかどうかです。ドッグサーフィンは通常のサーフィンと異なり、犬の行動やストレスサインを理解し、状況に応じた対応ができる人材でなければなりません。

事前に口コミを確認したり、体験談を調べたりすることで、信頼できるインストラクターかどうかを見極めるのがポイントです。また、インストラクター自身が犬を飼っている、またはドッグトレーナーの資格を保有している場合は安心感があります。

無料体験やトライアルレッスンの探し方

初めてドッグサーフィンを体験する方には、短時間で参加できる「トライアルレッスン」や「無料体験会」への参加がおすすめです。特に夏場になると、地域の海水浴場やイベント会場で期間限定のレッスンが開催されることがあります。

これらの情報は、ドッグイベント情報サイトやSNS、自治体の観光サイトなどで発信されていることが多いため、定期的にチェックしておくと良いでしょう。早めの予約が必要な場合もあるので、計画的にスケジュールを立てておくと安心です。

無料体験では、その場の雰囲気や犬の反応を見るだけでも大きな収穫になります。無理なく、楽しく始められる第一歩として、ぜひ活用してみてください。

時間と労力のリアル

トレーニングに必要な時間感覚

ドッグサーフィンは一朝一夕でマスターできるものではありません。愛犬がボードに慣れ、水に対して安心感を持ち、飼い主と息を合わせて行動できるようになるまでには、一定の時間が必要です。

犬の性格や年齢、これまでの経験にもよりますが、目安として週1〜2回のトレーニングを3〜6カ月程度継続すれば、浅瀬で波に乗れるレベルに到達することが多いです。ただし、焦らず、愛犬のペースに合わせてゆっくり進めることが成功のカギとなります。

スケジュール管理と無理をしない工夫

ドッグサーフィンは屋外アクティビティであるため、天候や波のコンディションに左右されやすいのが特徴です。そのため、日々の生活の中で柔軟にスケジュールを組む必要があります。

無理に練習日を固定せず、犬の体調や天気予報と相談しながら「できるときに集中して取り組む」ことが継続のポイントです。また、暑さ対策や休憩の時間も確保し、犬に過度な負荷をかけないよう配慮しましょう。

犬のコンディション見極め術

犬がサーフィンを楽しめるかどうかは、その日のコンディションによって大きく変わります。前日によく眠れていたか、体調はどうか、集中力が続いているかなど、飼い主が細かく観察することが大切です。

特に、暑さによる脱水や筋肉疲労には注意が必要です。水分補給をこまめに行い、無理はさせないようにしましょう。また、練習後のケアとして、真水で体を洗い流す、肉球をチェックする、十分な休息を与えるといった対応も欠かせません。

安全対策とケア

事前・事後の体調管理と塩抜き

海水には塩分や砂、細菌などが含まれているため、練習後の体のケアがとても重要です。特に皮膚が弱い犬や、被毛が密な犬種は、海水を放置すると炎症やかゆみの原因になりやすくなります。

練習を終えたら、必ず真水で丁寧に洗い流し、よく乾かしてあげましょう。耳の中にも海水が入りやすいため、軽く拭き取るなどの対処を行うことで外耳炎の予防にもつながります。

事故防止と緊急対応マニュアル

海は自然のフィールドであり、突発的なアクシデントが発生する可能性もゼロではありません。愛犬が波にのまれたり、他のサーファーと接触したりするリスクを最小限に抑えるために、以下の点に注意しましょう。

✓常に犬から目を離さない

✓天候や波の状況を必ず事前チェックする

✓ライフジャケットは必ず着用させる

✓混雑するビーチでは距離を保つ

また、万が一のために応急処置グッズや連絡先(獣医、救急サービス)も準備しておくと安心です。

まとめ:ドッグサーフィンをもっと身近に

初心者でも安心して楽しめる理由

ドッグサーフィンは特別な技術や才能が必要なスポーツではありません。大切なのは、愛犬とじっくり向き合いながら、少しずつ信頼関係を築いていくことです。スクールや体験レッスンも充実しており、初心者からでも安心して始めることができます。

愛犬との最高の夏の思い出づくり

波の上で見せる愛犬の笑顔、初めて成功したライディング、海岸で過ごすリラックスしたひととき。それらすべてが、かけがえのない思い出になります。

ぜひこの夏は、愛犬と一緒にドッグサーフィンという新たな体験に挑戦してみてはいかがでしょうか? きっと一生忘れられない夏になるはずです。

Q&A:よくある質問とその解決

泳げない犬でも大丈夫?

泳げない犬でも、ライフジャケットを装着すれば水上での浮力は確保できます。ただし、最初は無理をせず浅瀬から徐々に慣らすことが大切です。トレーニングを積むことで多くの犬が水に慣れていきます。

どこで練習すればよい?

混雑していないビーチや、犬の入場が許可されている場所を選びましょう。湘南や千葉、静岡などにはドッグフレンドリービーチが増えており、初心者でも安心して練習できる環境が整っています。

うちの犬でも向いてる?見極め方

基本的にどんな犬種でも挑戦できますが、水への抵抗が少なく、人との関係性がしっかりしている犬がより適しています。まずは水遊びを楽しめるかどうかを確認するのが良いでしょう。

必要な費用と揃えるギア

初期費用としては、ライフジャケット(5,000〜10,000円)、ソフトボード(30,000〜60,000円)、その他安全グッズ(5,000円前後)などが必要です。スクールやレンタルを活用すれば、初期コストを抑えることも可能です。

編集者情報

ドッグスペシャリストナビ運営事務局は、愛犬家の皆さまに信頼できる専門家やサービスの情報を提供しています。

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