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犬とマダニ:感染症のリスク・予防・駆除完全ガイド【2025年最新】

犬とマダニ:感染症のリスク・予防・駆除完全ガイド【2025年最新】

この記事で知れること

マダニは犬の健康を脅かすだけでなく、人間にも感染症を媒介する危険な存在です。本記事では、マダニの生態や寄生の仕組み、犬への影響から、感染症のリスク、効果的な予防法や対処法までを獣医師監修レベルの情報で徹底解説。散歩時の注意点や家庭でできるケア方法、最新の予防薬情報も網羅しています。愛犬と家族を守るために、今すぐ実践すべき対策をわかりやすくご紹介します。

目次を表示

1. マダニとは?犬に寄生する理由とその生態

マダニの基本知識と犬への寄生メカニズム

マダニとは、クモの仲間に分類される節足動物で、主に草むらや林の中などの自然環境に生息しています。肉眼で確認できる大きさを持ち、成虫になると約1mm〜5mm、吸血後は最大1cm程度にまで膨れ上がります。 マダニは動物の体温や振動、二酸化炭素などに反応し、近づいてきた犬に飛び移る習性を持っています。一度寄生すると、くちばしのような口器を皮膚に刺し、セメント様物質で固定して吸血を始めます。このとき、唾液も同時に注入され、病原体が体内に送り込まれることがあります。

発生しやすい場所と季節:草むら・公園・河原など

マダニは森林や河川敷、雑草の生い茂った空き地、公園の植え込みなど、人間や犬が日常的に訪れる場所にも潜んでいます。特に犬の散歩コースである草むらはマダニの温床となりやすく、寄生リスクが高まるポイントです。 活動のピークは春から夏とされていますが、温暖化の影響で秋や冬でも活動するマダニが増えており、年間を通じて警戒が必要になっています。都市部でも油断はできず、ちょっとした植え込みにもマダニが潜んでいる可能性があります。

通年活動するマダニの種類と注意すべき時期

日本国内で犬に寄生する主なマダニには「フタトゲチマダニ」「キチマダニ」「ヤマトマダニ」などが存在し、中でもフタトゲチマダニは病原体の媒介能力が高いとされています。 これらのマダニの多くは、真冬を除いてほぼ一年中活動しており、特に気温が15度を超える時期になると活発化します。気温が下がっても完全にし滅するわけではないため、冬季も油断せず、通年予防が推奨されます。

2. マダニが犬に与える影響と主な症状

初期症状と行動の変化に注目

犬にマダニが寄生すると、初期段階では皮膚に違和感を覚え、しきりに患部を舐めたり掻いたりする行動が見られます。耳の後ろ、顔まわり、内股などの皮膚が柔らかく薄い部分が寄生されやすく、飼い主の目が届きにくい場所でもあるため、見逃されがちです。 症状としては、赤みや腫れ、かゆみが見られることが多く、放置すると皮膚炎や化膿を引き起こす可能性もあります。マダニの唾液はアレルギー反応を誘発することもあり、敏感な犬では広範囲に皮膚症状が現れることがあります。

重篤化した場合のサインと対処法

マダニ寄生が進行し、病原体が体内に侵入すると、発熱、食欲不振、元気消失といった全身症状が現れることがあります。中でも「犬バベシア症」は赤血球を破壊する寄生虫によって引き起こされ、急激な貧血や黄疸、さらには命に関わるケースもあります。 このような症状が見られた場合は、速やかに動物病院を受診し、血液検査などの精密診断を受ける必要があります。早期発見と早期治療が命を救う鍵になります。

飼い主が見逃しやすいポイント

マダニは非常に小さく、犬の毛の中に紛れると発見が難しくなります。また、吸血直後はまだサイズが小さいため、皮膚トラブルとして見過ごされがちです。特に黒毛や長毛種の犬では確認が困難となり、発見が遅れることがよくあります。 また、マダニは1匹ではなく複数で寄生することもあり、1匹見つかった場合には他にも寄生している可能性が高いと考えた方がよいでしょう。定期的なブラッシングやシャンプー時に全身を丁寧に確認する習慣が大切です。

3. マダニが媒介する感染症とリスク

犬バベシア症:致命的リスクとその兆候

犬バベシア症は、マダニに媒介されるバベシア原虫が赤血球に寄生することで発症する感染症です。この病気は発熱、元気消失、食欲不振、重度の貧血などを引き起こし、早期に治療しなければ命に関わる可能性があります。 特に西日本地域ではバベシアの感染例が多く報告されており、リスクが高い地域に住んでいる飼い主の方は、予防策を徹底することが求められます。

ライム病・Q熱・SFTS:犬と人間への共通感染症

マダニが媒介する病気には、ライム病やQ熱、そして近年注目されている重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などが存在します。これらは「人獣共通感染症」と呼ばれ、犬だけでなく人間も感染する危険性があるため注意が必要です。 ライム病は関節炎や神経症状、Q熱は高熱や頭痛、SFTSは出血症状や多臓器不全を引き起こす恐れがあり、特にSFTSはチシ率が最大30%と高く、早期対応が不可欠です。

吸血から48時間以降の感染リスクに注意

マダニによる病原体の媒介は、吸血直後ではなく、一般的に48時間以上経過してから始まるとされています。そのため、散歩後などにすぐマダニの存在に気づいて対処できれば、感染リスクを大きく下げることが可能です。 したがって、日々のスキンシップやボディチェックを習慣化することが、犬の健康を守るうえで極めて重要な予防策といえます。

4. 愛犬の体にマダニが付いた時の対処法

見つけ方と皮膚のチェックポイント

マダニは、犬の体の中でも特に皮膚が柔らかくて血流が豊富な部位を好みます。具体的には、耳の裏、目の周り、首元、前脚の内側、内股、尻尾の付け根などが要注意ポイントです。これらの部分を中心に、日々のブラッシングやスキンシップの際に丁寧にチェックするようにしましょう。 吸血前のマダニは非常に小さいため、見つけにくい場合がありますが、吸血が進むと灰褐色〜黒色の粒のように見えるようになります。特に散歩やアウトドア活動の後は、しっかりと全身を確認することが重要です。

自宅でできる応急処置とNG対応

犬の体にマダニを見つけた際、慌てて引き抜こうとするのは避けましょう。マダニはくちばしを犬の皮膚に深く刺し込み、セメントのような物質で固着しているため、無理に引き抜くと、口器が皮膚内に残ってしまうことがあります。これにより、皮膚炎や膿瘍を引き起こす恐れがあります。 自宅で応急的に処置する場合は、マダニ専用のピンセット(マダニリムーバー)を使用し、皮膚に垂直にゆっくりと引き抜くようにします。抜いたあとは、患部を消毒し、数日は状態を観察してください。ただし、不安がある場合やマダニが複数いた場合は、すぐに動物病院へ連れていくのが最善です。

すぐに病院に行くべき症状とは?

マダニの寄生によって、以下のような症状が見られた場合は、ただちに獣医師の診察を受ける必要があります。 - 突然の発熱や食欲不振 - 尿の色が濃い、あるいは赤い(血尿) - 明らかに元気がない、ぐったりしている - 呼吸が荒い、落ち着きがない - 粘膜(歯茎や舌)が白っぽい、または黄色くなっている(黄疸) これらの症状は、バベシア症やSFTSなどの深刻な感染症の初期サインである可能性があります。迅速な対応が命を救うことにつながりますので、普段から犬の健康状態をよく観察しておきましょう。

5. マダニ予防法:動物病院 vs 市販薬の違い

処方薬の種類(おやつ・錠剤・スポット)と効果

現在、動物病院で処方されるマダニ予防薬には、主に以下の3種類があります。 - **チュアブルタイプ(おやつ型)**:犬が好む味付けがされており、投与が簡単。体内に吸収されて全身に効果を発揮します。 - **錠剤タイプ**:飲み薬で、マダニやノミを駆除する成分が含まれています。副作用が出にくい製品が増えています。 - **スポットタイプ(滴下型)**:首の後ろなどに滴下し、皮脂を通して体表全体に薬が広がります。 これらの薬は、1回の投与で約1ヶ月間効果が持続するものが多く、定期的に使用することでマダニの寄生を未然に防ぐことが可能です。また、フィラリア予防やノミ、内部寄生虫への効果も兼ね備えた「オールインワン」タイプも人気です。

市販薬の有効性とその限界

ドラッグストアやネット通販などで手軽に入手できる市販のマダニ駆除薬も存在しますが、動物病院で処方される製品に比べて効果が限定的であると報告されています。主な理由は以下の通りです。 - 有効成分の濃度や種類が異なる - 体内に浸透しにくく、全身への効果が不十分 - 犬の体格や健康状態に応じた調整ができない 特に重篤な感染症のリスクがある地域では、市販薬だけに頼らず、獣医師の指導のもとで適切な処方薬を使用することが安全かつ確実な方法です。

副作用や安全性に関する正しい知識

マダニ予防薬は基本的に安全に使用できるものですが、体質によってはまれに副作用が生じることがあります。代表的な副作用には以下が挙げられます。 - 一時的な食欲不振 - 軽度の下痢や嘔吐 - 皮膚の赤みやかゆみ(スポットタイプの場合) 副作用が現れた際は、すぐに使用を中止し、獣医師に相談することが重要です。多くの場合、体調に合わせた別の製品を提案してもらえるため、早期対応がポイントです。

6. 予防はいつから始める?通年管理と季節戦略

春〜秋だけじゃない!冬場の注意点

マダニの活動は春から秋にかけて活発になりますが、近年の温暖化によって冬場でもマダニが活動するケースが増えています。特に室内飼育が主流になっている都市部では、完全にマダニのリスクを断つことは困難です。 そのため、通年を通して予防を継続することが理想的です。特に3月〜11月はハイシーズンとされるため、この時期は忘れずに予防薬を使用するようにしましょう。

オールインワン予防薬で多重防御

最近では、マダニ・ノミ・フィラリア・内部寄生虫を一括で予防できる「オールインワンタイプ」の薬が増えています。これにより、複数の薬を使い分ける手間が省け、飼い主の負担も軽減されます。 ネクスガードスペクトラやシンパリカトリオなどはその代表格で、安全性も高く、1ヶ月に1回の投与で広範囲の予防が可能です。忙しい方や多頭飼いの家庭でも使いやすい製品といえます。

定期的な投薬とケアスケジュールの立て方

マダニ予防は「忘れず、続ける」ことが最も重要です。投与忘れを防ぐために、カレンダーアプリのリマインダーを活用したり、動物病院で毎月の定期ケア日を設定してもらうこともおすすめです。 また、投薬だけでなく、散歩後のブラッシングや環境の清掃も並行して行うことで、マダニの寄生を大幅に減らすことができます。予防は薬だけに頼らず、日常の小さな習慣の積み重ねが鍵となります。

7. マダニ対策製品の比較と選び方

首輪・スプレー・おやつ:製品タイプ別メリット

市販や動物病院で手に入るマダニ対策製品にはさまざまなタイプがあり、それぞれに特徴と利点があります。代表的なタイプは以下の通りです。 - 首輪タイプ:有効成分が首輪全体に塗布されており、首周りを中心にマダニを遠ざける効果があります。長期間(数ヶ月)効果が持続する製品が多く、毎月の投与が難しい飼い主さんには向いています。 - スプレータイプ:外出前にスプレーすることで一時的な防虫効果を発揮します。即効性があるため、アウトドアや旅行の直前に使用するのに適していますが、持続性は短い点に注意が必要です。 - おやつタイプ(チュアブル):犬にとってはご褒美のように自然に摂取でき、味付きで投与の手間も少ないのが特徴です。体内から効果を発揮するため、全身のマダニに対応できます。 それぞれの製品にメリット・デメリットがありますので、愛犬の性格やライフスタイルに合わせて選択することが大切です。

おすすめ製品と購入時の注意点

マダニ予防で信頼性の高い製品としては、動物病院で取り扱っている「ネクスガード」「ネクスガードスペクトラ」「シンパリカトリオ」などが挙げられます。これらはマダニに加えて、ノミやフィラリア、内部寄生虫まで一括で予防できる「多機能性」が魅力です。 購入時の注意点としては、必ず犬の体重や年齢に合った製品を選ぶことが重要です。また、ネット通販で個人輸入された並行品は成分が異なる場合があるため、動物病院や正規販売店からの購入が推奨されます。

動物病院とネット通販、どちらを選ぶ?

最近では、オンラインでもマダニ駆除薬を手軽に購入できますが、動物病院とネット通販のそれぞれに利点と注意点があります。 - 動物病院:診察を受けたうえで体調に合った薬を処方してもらえるため、安心感が高いです。また、副作用が出た場合もすぐに相談できる体制が整っています。 - ネット通販:価格面でのメリットがあり、忙しい飼い主さんにとっては便利です。ただし、品質や正規品であるかの確認が不可欠です。 安全性を第一に考えるのであれば、まずは動物病院での相談を経て、必要に応じてネットで補完的に購入するのが望ましいと言えるでしょう。

8. 飼い主・家族への影響と人間への感染リスク

SFTSなど重篤な人獣共通感染症とは

マダニは、犬だけでなく人間にも深刻な健康被害を及ぼす「人獣共通感染症」を媒介することがあります。特に注目されているのが、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)です。 SFTSは、マダニが媒介するウイルスに感染することで発症し、発熱・食欲不振・下痢・嘔吐・筋肉痛などの症状が見られ、重症化すると出血や多臓器不全を引き起こす危険性があります。チシ率は6.3%〜30%と非常に高く、高齢者を中心にしぼう例も報告されています。 このような背景から、犬のマダニ対策は飼い主自身の健康を守るためにも欠かせない取り組みとなっています。

散歩時や帰宅後のケアの重要性

飼い主が日常生活の中でマダニと接触する最も多い場面は、犬との散歩です。草むらや茂みを歩いた際に、衣服や靴についたマダニが家庭内に持ち込まれる可能性があります。 そのため、散歩後には犬の体だけでなく、自身の衣服や靴にも注意を払いましょう。可能であれば、玄関先で着替えたり、靴裏を消毒するなどの対策も有効です。また、犬の足や腹部にブラッシングを行い、マダニを取り除く習慣を持つことが感染予防につながります。

家庭でできるマダニ対策チェックリスト

家庭内にマダニを持ち込まないためには、日常的な習慣として以下の対策を取り入れることが効果的です。 - 散歩後は必ず犬の全身チェックを実施 - 飼い主自身の衣服や靴の確認と洗濯 - 犬の寝床やカーペットの定期的な清掃・消毒 - 庭やベランダの雑草除去と殺虫剤の使用 - マダニ防止効果のある犬用グッズの活用(スプレーや首輪など) これらの対策をルーティン化することで、犬だけでなく家族全体の健康リスクを大幅に低減できます。

9. よくある質問(FAQ)で不安を解消

予防薬の効果期間は?

多くのマダニ予防薬は、1回の投与でおおよそ1ヶ月の効果が持続します。一部の首輪タイプでは3〜8ヶ月の長期間有効な製品もありますが、定期的に効果を確認し、カレンダー等で管理することが重要です。 また、効果の発現には数時間〜1日程度かかる製品もありますので、使用後すぐの外出は避けるなど、説明書に記載された注意事項を必ず守るようにしましょう。

副作用が出た場合の対応策は?

まれに、マダニ予防薬の投与後に副作用が見られることがあります。代表的な症状には、嘔吐、下痢、食欲不振、皮膚のかゆみや赤みなどがあります。 そのような場合は、まず製品の使用を中止し、速やかに動物病院に相談してください。獣医師が症状に応じて適切な処置を行い、今後の代替薬の提案もしてくれます。初めて使用する薬の場合は、投与後しばらくは愛犬の様子をよく観察しておきましょう。

再感染を防ぐための具体的な工夫

再感染のリスクを減らすには、予防薬だけに頼らず、複合的な対策が必要です。以下のポイントを参考に、総合的なマダニ対策を心がけましょう。 - 散歩ルートの見直し(草むらを避ける) - 外出後のブラッシングとシャンプーの頻度向上 - 定期的な動物病院での健康チェック - 多機能予防薬の活用と投薬リマインダーの設定 - 家庭内・犬具の衛生管理の徹底 こうした予防習慣を「継続」することが、愛犬の安全を守る最大の鍵となります。

10. 獣医師からのアドバイス:2025年最新版マダニ対策

最新研究と予防薬のトレンド

近年、マダニが媒介する感染症が増加傾向にある中で、動物医療の現場では新しい予防薬や治療法の開発が進んでいます。特に、SFTSのような人獣共通感染症に対する警戒が高まっており、2025年現在ではより広範囲な寄生虫に対応できる「多機能予防薬」が主流になりつつあります。 また、チュアブルタイプの進化により、嗜好性が高く副作用が少ない製品も登場しており、従来よりも犬にやさしいケアが可能となっています。こうした動向を踏まえ、信頼できる動物病院で定期的に最新情報を得ることが、効果的な予防の第一歩です。

動物病院の活用法と相談タイミング

マダニ対策は、日々のケアと並行して動物病院の積極的な活用がとても重要です。以下のような場面では、獣医師に相談することをおすすめします。 - 初めてマダニ予防薬を使用する前 - 愛犬に副作用が出たとき - マダニが複数寄生していた場合 - 高リスクエリアへの旅行や引っ越し前 - 予防薬の選び方や投与方法が分からないとき 獣医師は、愛犬の年齢、体質、生活環境をふまえて最適なアドバイスをしてくれます。特に春の始まりやフィラリア予防とあわせて行う「予防薬の切り替え時期」には、年間の対策プランを立ててもらうことも可能です。

地域別マダニ発生情報のチェック方法

実は、マダニの発生状況は地域によって大きく異なります。山間部や河川沿いの地域ではマダニの密度が高く、感染リスクも高まる傾向にあります。都市部でも公園や空き地など、局所的な発生エリアが存在するため注意が必要です。 環境省や各自治体、農林水産省などでは、毎年「マダニ発生マップ」や「人獣共通感染症の発生報告」が公開されています。こうした情報を定期的にチェックすることで、居住地や旅行先でのマダニ対策の強化に役立ちます。

11. 総まとめ:マダニ予防は「気づく・防ぐ・続ける」が鍵

今すぐ始めるべきことリスト

ここまでご紹介してきた内容をふまえ、愛犬の健康を守るためにすぐに実践できるマダニ対策を以下にまとめます。 - 散歩後に必ず犬の体をチェックする習慣をつける - 動物病院で自分の犬に最適な予防薬を相談・導入する - 草むらや河原などマダニが潜む場所を避ける - 自宅の寝具やソファの清掃・除菌を定期的に行う - 家族全員でマダニ対策の情報を共有する これらをルーティン化することで、愛犬だけでなく、家庭全体の健康リスクも大きく軽減することができます。

愛犬と家族の健康を守るためにできること

マダニによる感染症は、防げる病気である一方で、油断すると命に関わるケースもあります。そのため、「うちは大丈夫」と思わずに、“未然に防ぐ”ことを日々の習慣にすることが重要です。 また、犬の健康状態は飼い主の生活習慣にも直結しています。家族みんなが犬を中心とした健康意識を持ち、季節の変化や環境に応じたケアを行うことが、長く健やかな時間を共に過ごす秘訣です。

継続的ケアの重要性と記録管理

マダニ対策は、1回限りの行動では効果を維持できません。毎月の投薬、日々のボディチェック、動物病院での定期健診を「習慣」として継続することが何よりも大切です。 特におすすめしたいのが、予防スケジュールの記録です。スマホアプリや手帳に、予防薬の投与日や体調の変化などを記録しておくことで、異変に早く気付くことができ、獣医師への相談もスムーズに行えます。
編集者情報

ドッグスペシャリストナビ編集部は、マダニ対策・予防薬の知識を広め、愛犬の健康と飼い主の安心をサポートする情報を提供しています。

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